2020年9月訪問
★龍しかし息とは 陽明門 東照宮 日光 栃木
『勅額』の下の部分に『龍』の彫刻がたくさん施されています。
しかし、ガイドブックには『尾垂木』の先に取り付けられている『霊獣』は、
上の列が『龍』で下の列が『息』です、時されていました。
エー、『息』って何なの?
『龍』は深海に生息し、空を飛ぶこともできます。
また、雲を呼び、雨を降らせるという超能力を持った『霊獣』です。
欧州でもこのドラゴンは随所に伝説の生き物として息づいています。
古代ギリシャ、ローマ時代にの蛇(ドラコーン)がドラゴンの語源ではないかといわれているそうです。
それでは『息』は何でしょう、読み方も(いき)なのか(そく)なのか判然としません。
(この『息』実は、宝暦の修理竣工後の社殿の様態を記した、
『宝暦結構書』だけに見える霊獣で、読み方も不明です。)ということなのです。
ですから、この時代の誰かがこの霊獣を新たに作ったということですね。
『息』はこの画像ではよくわかりませんが一角の霊獣です、また、二本の牙を持ち、
鼻の穴があります、ということは海に住んでいなかったということでしょう。
鼻の孔と、息は何かの関係があるのかもしれません。
しかし、この彫刻の一つ一つを見ても、素晴らしいものです、
ひげや、鬣の隅々まで、精緻に彫られています、こうして並んでいると壮観ですね。
その周りの柱を支える気に掘られた植物のデザインも優れています。