2019年10月訪問
ドガ 踊り子の絵3枚 ドガ特別展 オルセー美術館 パリ
『ドガ』が1870年代に描いていた踊り子の絵を3枚紹介します。
イレール・ジェルマン・エドガー・ドガ(1834~1917)
" La Lecon de danse " (1872) 油彩 カンバス オルセー美術館
この絵は前の絵と先生が違いますね、先生が違うと生徒たちも違うのでしょうか?
みんなウオーミングアップをしたり、レッスンを受けている生徒のほうをみとぃます。
画面全体にある種の緊張感があふれているように感じます。
部分を拡大してみました、女の子の眼差しが真剣です、それを見ている生徒の目も。
この作品は、壁の装飾を除いてすべてベージュの濃淡によって塗られています。
先生のスーツや生徒たちのバレー衣装も白で、よく目立ちます。
" La Classe de danse " (1873) 油彩 カンバス ワシントン国立美術館
この作品は、かなり複雑な構図になっていてダンスをしている子たちが、
あちらこちらに描かれています。
階段から降りてくる子もいますね。
練習する子たち、準備をする子たち、奥や左にも人が見えます。
なんとなく雑然とした画面からバレーのレッスンの活気が感じられます。
" Coulisses " (1874~1876) 油彩 カンバス シカゴ美術館
この作品は上2作品とは違い緞帳の奥側、タイトルどおり舞台裏です。
緞帳の向こうに足がのぞいていますが、彼女たちが舞台に立っています。
舞台裏では、出番に備えて髪の毛や衣装を直したりしている姿が描かれています。
舞台に出るまでのちょっと緊張した時間がよく表されています。
この作品から、1870年の中後半から彼は舞台裏などに
出入りできるようになっていたことがわかります。