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国立美術館は道路沿いにある入り口から一度0階に降りて切符売り場で切符を買います。そして私の場合は中央階段を一気に2階まで上がります。
レンブラント、フェルメール、ブリューゲルなどの17世紀の画家たちの多くはこの2階にあります。レンブラントの超大作「夜警」はこの会の大広間の中央に飾られています。この作品は大きさもさることながら、細部まで計算しつくされた構図や、一つ一つ精緻に描かれた迫力と繊細さに圧倒されます。
私の趣味としては「カプチン派修道士の姿をしたティトゥス」が好きです、この作品のモデルはレンブラントの息子です、少し憂いを含んだ、中世的な表情に心惹かれます。
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フェルメールの絵は4枚所蔵されています、「牛乳を注ぐ女」「小路」「青衣の女」「恋文」小路はフェルメールの作品の中で珍しい風景画です。
生涯に35枚もしくは36枚しか作品を残さなかった中の4作品がここにあります。
私がフェルメールが好きなのは日常の中にあるちょっとした風景を切り取って見せてくれるところです。
たとえば「牛乳を注ぐ女」ですが、何の変哲もないメイドさんがポットから鍋に牛乳を移し替えているシーンです。
メイドさんの表情も左側の光が当たっているところはある程度わかりますが、右側はあいまいです。全体的に言ってよくわかりません。斜め左上から差し込んでくる光の捉え方はフェルメールの絵でよく見かけます。
しかしじっと見ているとこの女性が、何か一心不乱に考え事をしているようにも逆に何も考えずに無心に作業をしているようにも見えてきます。
#フェルメール #牛乳を注ぐ女 #小路 #青衣の女 #恋文
つまり、われわれみている側が様々な想像ができるように書かれているように感じるのです。
画像は レンブラントのカプチン派修道士の姿をしたティトス
2枚マハ フェルメールの3枚