2019年10月訪問
ドガ E.E.譲の肖像、バレエ「泉」に際して ドガ特別展 オルセー美術館
『E.E.譲の肖像、バレエ「泉」に際して』(1867~68)
イレール・ジェルマン・エドガー・ドガ(1834~1917)
何とも不思議で幻想的な作品です、最初にこの作品を見たとき、
いったいいつの時代のだれを描いたものだろうかと、不思議な思いがありました。
解説書を読むまで、この作品がバレーの舞台でバレリーナの
『ウージェニー・フィオクル』がしばしの休息をとっているところ
などということは分かる訳もありませんでした。
さらにこの作品を分かりにくくしているのが、実際には池ではないはずの
床面に岸にあるものや人を映し出している光景です。
まるで池の水面に映るそれらを描いているかのようです。
この時期の『ドガ』はサロンには入選したものの評価も低く、
あまり充実した日々ではなかったようです。
参考「ドガ」アンリ・ロワレット著 創元社刊