2017年10月撮影
風景の中の裸婦 オーギュスト ルノワール
《風景の中の裸婦》(1883) 油彩 キャンバス
『ピエール・オーギュスト・ルノワール』(1841-1919)
1883年はルノワールにとっては人生の結節点でした。
「1883年頃、作品が途切れました。印象派の終焉を迎え、
絵を描くことも描くこともできないことに気づきました。
一言で言えば行き止まりでした。」
ルノワールはアンブロワーズヴォラールに宣言します。
(『アンブロワーズ・ヴォラール』はルノアールの絵を扱っている画商です。)
そしてこの作品のモデルは『スザンヌ・バラドン』です
彼と愛人との別れも近づいていました。
その後ルノアールは、アングル風の絵に変化していきます。
それまでの裸婦の作品に比べて体の輪郭がはっきりと描かれているように感じます。
『オランジェリー美術館』