『アンバサドゥールのアリスティード・ブリュアン』(1892)
『ロートレック』
『ロートレック』の盟友の『アリスティード・ブリュアン』(1851-1925)。
彼に自分が経営するホールのポスターを依頼したことが、
その後、彼の活躍の場所をポスターにも拡大する道を開きました。
『ブリュアン』は、当時かなり過激な歌を歌う歌手として名声を得ていました。
このポスターは『ブリュアン』が『アンバサダー』の舞台に立つポスターです。
この作品にも、「浮世絵」の影響が色濃く出ています。
『ロートレック』がいかに「浮世絵」を熱心に研究していたかがよくわかります。
画面中央には、かなり単純化した歌手が朱のマフラーを巻いてデンと座ります。
あたかも、浮世絵の歌舞伎役者のようじゃないですか?
この時期に(ジャポニズム)がいかに深く印象派に浸透していたかがよくわかります。