2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。
★ロ スケッジャてだれ アカデミア美術館 コロッソの大広間
『ロ・スケッジャ』1406-1486年
『アディマリー家の長持ち』1450年
横に長い絵ですね、
この絵は広間の壁面装飾で使われていたという記述があります。
とても興味深い絵だと思います、何が興味深いかというと。
この15世紀に貴族たちのファッションや、風俗がよくわかるからです。
二人の女性が何事か語らっていますが、向かって左側の女性は体の線がくっきりと見える、デザイン的にも面白いドレスを着ていますが、その隣の女性は黒いドレスを着ています。
髪型も面白いですね、髪飾り、そして向かって右の女性の手を見てください。
拡大します。
なんと指には、付け爪なのか、装飾的な指サックなのか、何かはめていますね。
そして一番左側には楽隊が控えています、この頃の金管楽器にはバルブやピストンがありませんでした。
何の行進なんでしょうね、結婚式でしょうか、真ん中のカップルの男性のタイツを見てください、左右の足で色違い、フィレンツェは『ルネサンス』の頃からこうした奇抜なファッションを好んだのですね。
そして見てください、この画像の一番左端に移っているのは八角形をしたマーブルの、そう『メディチ家の礼拝堂』ではないですか?この通りを行進しているんですね。
私には、このおつきの者たちでしょうかは靴を履いていないように見えるのですが、このタイツ自体が地下足袋のようになっているのでしょうか?
色々と想像することは楽しみです、面白いですよ。
あっ!書き忘れました『ロ・スケッジャ』は、『マザッチョ』の弟といわれています。