goo blog サービス終了のお知らせ 

アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その33)

2022-05-26 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 今月分は5月11日の水曜と、いつもより遅く買いに、新宿はディスクユニオンへ。

 聞き始めたのが22日の日曜ですが、ちゃんと6枚、ばっちり聞きました。ではさっそく。


 まずはクラッシックから。

「モーツアルト:交響曲第36番『リンツ』&第39番」
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団
*写真右、税込580円。

「ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』」
ケルテス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
*写真中央、税込1700円。

「マーラー:交響曲第1番『巨人』」
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団
*写真右、税込580円。

 モーツアルトの交響曲第36番「リンツ」ですが、聞いててふと、喫茶店や病院の待合室でよくかかってそうな曲だなあ、とか思っちゃいました、私。第39番はかなり攻撃的な印象。


 ようやく買えたドヴォルザークの「新世界より」ですが、重々しくも軽快な印象。楽曲がというより演奏がそうさせている感じ。また楽曲自体、全体的に現代的というか、今風な気がしましたけど。

 第4楽章を聞いて「そっか、これが『新世界』だったのか」と。世の中では、クラッシックの印象的なサビの部分だけ抜き出してよく使われますが。


 マーラーの「巨人」、こちらも探してました。念願の入手。でもいざ聞いてみたら、何だか昔のハリウッドの映画音楽みたい、とか思っちゃいました。こっちの方が先輩なんですけどね。


 お次はジャズ。

「アルバート・アイラ―:マイ・ネイム・イズ・アルバート・アイラ―」
*写真左、税込680円。

「ドン・チェリー:ホーム・ボーイ、シスター・アウト」
*写真中央、税込1800円。

「チック・コリア:リターン・トゥー・フォーエヴァー」
*写真右、税込680円。

 まず「マイ・ネイム・イズ・アルバート・アイラ―」ですが、最初に本人の自己紹介が地声で入っており、またこのアルバムの題名と合わせて考えると、自分の好きなように、好きなだけ演奏した自伝的内容じゃないかと。

 彼はサックス奏者なので、サックスという楽器を使って自分そのものを体現した。だから商業的なことはあまり考えなかったのでは。


 ドン・チェリーの「ホーム・ボーイ、シスター・アウト」には驚いた。全曲ヴォーカル入りなのはともかく、これってジャズなの!? 衝撃的でした。

 だってこれがジャズだっていうなら、プリンスのアルバムなんて、みんなジャズになっちゃうよ(もちろんプリンスのアルバムにはジャズの要素は入ってますけど)。

 文学もそうですが音楽もジャンルなんてどうでもいいっちゃ、どうでもいいんですけど、この「ホーム・ボーイ、シスター・アウト」をジャズっていのは、私には受け入れなさそう(頭が混乱中の私、まだまだ勉強が足りんということで)。


 最後の「リターン・トゥー・フォーエヴァー」、これも衝撃的。ジャズなのかあ、これも。

 何だかロックみたいで、キング・クリムゾンのような、アース・ウインド・アンド・ファイヤーのような、あるいはヴァンゲリスの「ブレードランナー」、はたまたルパン三世の音楽(大野雄二作曲)みたいな。

 聞きながら、ふと頭にいろんな音楽が浮かんできました。要するに、この「リターン・トゥー・フォーエヴァー」が先駆けなのね。このアルバムは1972年だそうで、納得。

 今聞いても十分衝撃的で刺激的。「うわーっ、ジャズって、スゲー」と思った1枚。こういう出合いをたくさんしたい。


 以上が今月の6枚でした。枚数が多いせいも多少あるんでしょうが、今回は収穫が多かったですね。

 それと聞き終えてすぐに投稿したのがよかった。興奮や喜び、驚きが冷めないうちに書く方が気分がいいです。

 今月分はゴールデンウイークを避けたので買いに行くのが遅かったんですが、来月分は普通に給与日直後の休み、月末の29日か来月1日の予定。

 クラッシックは少し先が見えてきた感じですが、ジャズの方は先はまだまだ見えず茫洋としている感じ。たくさん買ってたくさん聞かねば。

 それにしても水先案内人になってくれている2冊のガイドブック、「新版 クラッシックCDの名盤」と「一生モノのジャズ名盤500」は大いに役に立ってくれ、大助かり。頼りにしてます。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その32)

2022-04-28 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 先月、3月30日にいつも通り、新宿のディスクユニオンで買ってきました。バランスよくいきたかったんですが、クラッシック1枚、ジャズ4枚となってしまいました。

 今回、なかなかクラッシックで探し物が見つからなかったのでやむを得ず。来月はクラッシックを多めに買えたらと思ってます。


 では最初にクラッシックから。

「モーツアルト:交響曲第40番ト短調」
カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
*税込580円。

 この曲は有名ですね、誰もがどこかで耳にしているという(私もそう)。初めて曲名を知りました。

 演奏は印象的で、今まで耳にしてきたのとは明らかに違いますね。重層的とでも言えばいいのか。

 絶美の名演とのことですが、納得。


 次にジャズ。

「ヤー!:チャーリー・ラウズ」
*写真左上、税込780円。

「ダイヤルJ.J.5:J.J.ジョンソン」
*写真右上、税込480円。

「グルーヴィン・ハイ:ソニー・スティット」
*写真左下、税込1400円。

「アワ・マン・イン・パリ:デクスター・ゴードン」
*写真右下、税込680円。


 「ヤー!」は好きですねえ。気に入ったですが、そうなると私は「黒いハードバップ」が好き、ということになるらしい。へえーっ、そうなの?

 「ダイヤルJ.J.5」は気づいちゃいましたねえ、私。この楽器(トロンボーン)って、こんなに速く吹けないんじゃないの? って。たまたまなんですが、正解でした。

 「グルーヴィン・ハイ」は軽快、軽やかで、サクサクな演奏。

 「アワ・マン・イン・パリ」は好きなんすが、確かに言われてみれば切れ味はないかも。


 以上が今月分、5枚でした。どれも好みで良かったですが、なかなか聞き込む時間がなくて残念。

 来月分は5月1日か3日に買いに行きたいですが、ゴールデンウィークで新宿も人出が多いはずなので、ゴールデンウィーク後にずらすかもしれません。


 付)何かね、こう、時間をたっぷり取って、ゆったりした気持ちで買ったCDを聞きたいと思うんだけど、なかなかそうもいかなくて。

 注)どうしてもバタバタした中、短い時間に集中して聞く形になりがち。真剣勝負みたいな聞き方も悪くないですが、もうちょっと心のゆとりが欲しいところ。

 蛇足)こうして買い込んだCDを老後にゆっくり聞くことになったりして(それも悪くないか)。


お薦めの電子レンジ料理本 その1

2022-04-14 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
60歳からは食べて健康に!
レンチン1回で 頑張らない電子レンジのおかず
村上祥子著 大和書房 1300円+税


 何が素晴らしいかって、この本、タイトルにある通り、電子レンジでチンするのは1回だけです、どの料理も。

 つまりは耐熱ボウルか耐熱皿に、必要な食材と調味料を入れ、あとはチンするだけ。だから簡単。

 「料理の腕や経験は関係ありません」と、先生、はっきり宣言しちゃってます(P10参照)。

 切り干し大根の煮ものも、かぼちゃの甘煮も、麻婆豆腐も、そしてお正月の黒豆や田作りも作れます。

 私もこの本で夕食を作ってます。よろしかったら是非。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その31)

2022-03-31 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 今月5日に、いつも通り、新宿ディスクユニオンで買ってきました。

 5日といえば、自炊しつつ、自炊準備の真っ最中。この日もあちこち回るついでに新宿に寄りました。

 前回の記事でできれば毎月4、5枚買いたいとか言ってましたが、ゆっくり探している時間がなくて、ジャズとクラッシック、それぞれ一枚ずつになってしまいました。できれば来月はたくさん買いたいです。

 では始めましょう(見出し画像再掲)。

「モーツアルト:交響曲第35番〈ハフナー〉、第39番」
モントゥー指揮、北ドイツ放送交響楽団
*写真左、税込880円。

「エクスプローリング・ザ・シーン!」
ザ・ポール・ウィナーズ
*写真右、税込1100円。


 まずはクラッシックから。

 先月はベートーベンをたくさん聞いたので、今月は、これまたあまり聞いてないモーツアルトにしようということになりまして。

 んで、これを聞いでどうだったかというと、普通っていうか、好きでも嫌いでもなし。第35番は「ハフナー」という名前がついているので有名なのかもしれませんが、私は聞いたことがありませんでした。

 何ていうんですかね、第39番もそうですが、これぐらい短いのがいいですかね、個人的には。何か交響曲っていうと長いのが多くて。それはそれで長いのは聞きごたえがありますが。


 お次はジャズ。

 この「エクスプローリング・ザ・シーン!」は、私のガイドブック「一生モノのジャズ名盤500」に載ってません。

 ガイドブックに掲載されているものだと勘違いして買ってしまいました。でもとても気に入りました、これ。

 何かすごく聞き心地がよくて。ついつい聞いてしまいます。ギターが中心になっているせいか、何かロックのアルバムみたい(こういうのってあるじゃないですか、ロックで)。


 っていうことで、以上、今月の2枚でした(2枚は少ないよね、やっぱり)。

 ちょっと物足りません。たくさん聞かねば。そのためにはたくさん買わねば。それにはお金が要るという(まあね)。

 そこは何とかしないといけませんので、何とかしましょう。そう思った今月でした。


 付)クラッシックはともかく、ジャズは先が見えないですねえ。あと数年は「月一、新宿詣で」を続けないと。

 注)とはいえ、新宿ディスクユニオンで揃えらなくなった頃が一つの区切りとなりそうですが。
 
 蛇足)中古屋で買うものがなくなったら、あとは新品を大型店で買うようになるのかしらん。そんな自分はまだ想像できませんが。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その30)

2022-03-03 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 毎月1回の定期記事ですが、今回が2月分になります(1月30日、日曜に新宿ディスクユニオンで買ってきました)。

 CDは1月に買って、投稿は3月ですが、その記事は2月分という、ちょっとややこしいことになってます(読む方には関係ない話ですが)。

 ではさっそく始めましょう。まずはクラッシックから。

「ベートーベン:交響曲第二番」
ワルター指揮、コロンビア交響楽団
*写真左、税込680円。

「ベートーベン:交響曲第四番、七番」
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィル
*写真中央、税込780円。

「ベートーベン:交響曲第六番『田園』」
ワルター指揮、コロンビア交響楽団
*写真右、税込680円。

 見ての通り、ベートーベン潰し。いや「ベートーベン尽くし」とでも言えば聞こえはいいでしょうが、ここらでひとつ、まだ聞いてないベートーベンをまとめて聞いてしまおうという。

 んで、聞いてどうだったかというと、全体的に良かったです。ベートーベンって、男性的というか、理知的、理論的に作曲しているのかなあと。非常に構築的で、畳みかけるのが特徴的、得意技なのかも。

 「二番」はいいですねえ。このCDには「一番」も収められてますが。

 「四番」も悪くないですが「七番」がいいですねえ。映画「未来惑星ザルドス」で使われているのは、この「七番」の曲の一部だったのか。

 「六番『田園』」って、これかあ。聞いたことあります。いいですよね。

 ベートーベンの交響曲、横着して後回しにしていたんですが、こうしてまとめて聞けて良かったです。

 何ていうんですかね、聞いてて感傷的にならない、感情に流され過ぎない、聞き心地の良いフレーズに流されない、それがベートーベンの作曲術かと。いわゆる極意ですね。

 思いつくままの感想を、ありのままに書いてみました。

 お次はジャズ。

「アート・テイタム:ベン・ウエブスター・カルテット」
*写真左、税込900円。

「ジョニー・グリフィン:ザ・ケリー・ダンサーズ」
*写真右、税込580円。

 「ベン・ウエブスター・カルテット」なんですが、ピアノの音が柔らかいなあと思ったら、アート・テイタムってピアノの神様と呼ばれているのね。多少聞く耳あるじゃん、私。

 一方、「ザ・ケリー・ダンサーズ」なんですが、あんまり好みじゃなかったかなあ。微妙。どうしてかしらん。

 ひょっとしたら、私の教科書、バイヤーズガイドになってくれている「一生モノのジャズ名盤500」の第五章リラックスジャズで紹介されているのは好みでないのかも。この章のCDは、まだ2枚しか聞いてないので、来月はここから選ぶかな。


 以上、2月分の投稿でした。ベートーベンをまとめて聞いて堪能しました私。ジャズの2枚も含め、収穫の多かった2月でした。

 やっぱりこうしてみると、毎月4、5枚買う方が聞きごたえがあっていいですね。お金の問題もありますが、中古でそう高くもないから、これから意識して数枚購入していきたいです。


 付)そろそろ、専用のステキな収納家具を用意して、そこに今まで買った、そしてこれから買うジャズとクラッシックのCDをそこへ入れて飾りたいですねえ。

 注)今のところは空いているカラーボックスのひと棚分に二段重ねで置いてますが、年内にはパンクするであろうから、今のうちから何か対策を考えておかねば。

 蛇足)その前に、たまに調子が悪くなる、わがCDコンポを買い替えるべきかな。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その29)

2022-01-27 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 令和4年、西暦2021年。今年最初の「ジャズ、クラッシックを聞いてます」でございます。

 今月、1月9日に、いつも通り、新宿のディスクユニオンで買ってきました。ですが、東京都には12日から「まん延防止措置」が適用され、営業時間の短縮など何かと買い物がしづらくなっています。

 今月末から来月初旬にまた新宿に行きますが、どうなっているのか、気がかりです。飲食店に行くわけではないので、大きな影響はないと思ってますが。


 それではクラッシックから。


「ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」
バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
*写真左、1500円(税込)。

「ショスタコーヴィチ:交響曲第8番」
ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
*写真右、780円(税込)。

 今回はどちらも、ショスタコーヴィチの交響曲となりました。5番と8番ですが、私は5番の方が好きでした。8番も悪くありませんが。


 お次はジャズ。


「ロイ・ヘインズ:アウト・オブ・ジ・アフタヌーン」
*写真左、580円(税込)。 

「ハービー・ハンコック:エンピリアンアイルズ」
*写真右、580円(税込)。

 どちらも、自分にはいかにもジャズって感じに聞こえて良かったんですが、ずっと聞いていると、ロイ・ヘインズの方が良くて、ハービー・ハンコックの方は好きでなくなったのは、なぜかしらん。

 こういうところに自分のジャズの好みが出ているんでしょうが、まだあれこれ分析できるほどジャズに詳しくないので何とも言えず。


 以上、今月の4枚でした。私の探し方が悪いということもあるんでしょうが、なかなか売り場でガイドブックに載っているCDが見つけにくくなっています。

 私の探しているのは名盤ですし、中古屋ではそういったものから先に売れていくし、私もそれなりに既に買っちゃってますから、ますます見つけにくいんでしょう。

 安価なら新譜でも構わないので、ひょっとすると大型CD店のお世話になることになるのかも(ジャズ、クラッシック共に、たぶん廉価版コーナーがあるでしょう)。

 来月もクラッシック2枚、ジャズ2枚は買いたいですね。6枚くらい買ってもいいかなと。その分聞くのが大変になりますが、どのみちオミクロン株の猛威で外出しづらいですから、家でじっくり音楽を聞くのは悪くないと思っています。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その28)

2021-12-30 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 今月15日と、新宿に行くのが遅くなりましたが、無事ディスクユニオンで買ってきました。

 年内最後の「ジャズ、クラッシックを聞いてます」になりますが、早速。


「エルガー&ディリーアス:チェロ協奏曲」
デュプレ、バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団
*写真左、税込580円。

「ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン」
デューク・エリントン
*写真右、税込580円。

 クラッシックの「チェロ協奏曲」ですが、あんまり好きじゃなかったなあ。素直にそう思っちゃいました。まあ、どうせ私が良さをわかってないだけなんですけどね。

 ジャズの「ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン」は、全体的に音(音量じゃくて音程)が低めな印象。音が暗いというか、重たいというか、そんな感じ。

 以上です。クラッシックとジャズ、それぞれ一枚ずつになってしまいました。もっとたくさん買おうと思ったんですが、今月は出費が多くて、買うのを控えてしまいました。

 来月、年の初めはクラッシックとジャズ、それぞれ複数枚買えたらいいなと思ってます。

 付)また写真にスマホが写り込んじゃってます、スミマセン。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その26.75、27)

2021-11-25 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 先々月、先月と、左足の坐骨神経痛(と思われる、医者に行かなかったもんでよくわかりませんが)で、お休みしてましたが、今月から再開です。

 新宿へは10月31日に行ってきました。もちろんディスクユニオンでございます。

 紀伊國屋ビルの8階から隣のT&TⅢビルへ移転したクラシック館と、同8階にあり同じく移転した旧セカンドハウス館を拡張した、新宿中古センターで買ってきました。

 2ヶ月振りの、月1回の新宿詣で故、CDをたくさん買うという考えもありましたが、今後も聞いていくわけでそう張り切る必用もないかなと、ジャズとクラッシック、それぞれ1枚ずつにしておきました。

 前置きが長くなりました。では始めましょう。


「シューマン:交響曲第4番、ハイドン:交響曲第88番」
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*写真左、税込750円。

「キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ」
キャノンボール・アダレイ
*写真右、税込480円。

 まずはクラッシックの「シューマン:交響曲第4番、ハイドン:交響曲第88番」ですが、「シューマン:交響曲第4番」は良かったですが、「ハイドン:交響曲第88番」はあまりピンとこず。尤もバイヤーズガイドに載っているのは前者だけなんですけどね。

 そしてジャズの「キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ」ですが、気に入りました。テンポが速いと聞いてて疲れちゃうところがあるんですが、これくらいが個人的にはちょうどいいです。

 以上が2ヶ月振りの、今月の2枚でした。お休みしている間、今まで買ったCDを聞いていればよかったんですが、なかなかそんな心境になれず(アルバイトから帰宅後、入浴と夕食を済ませたら、あとは歯磨きして即布団に入って左足を休め、そのまま寝ちゃってました)。

 次回は、今年最後の、12月分になります。今回が1枚ずつだったので、年内最後の新宿詣で、2、3枚ずつ買いたいなあと思ってます。

ジャズ、クラッシックを聞いてます(その26.5)

2021-09-30 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
 今月はアルバイトが変則シフトで、新宿のディスクユニオンへ中古CDを買いに行けませんでした。毎月一回、買いに行っていただけに残念。

 行けなかったのは今回が初。今年の本展(第73回中美展)出品作の制作が山場を迎えていたことも大きかったですね。

 毎月のささやかな楽しみですので、今後はこんなことがないようにしないといけません。

 とにかく気を取り直して、来月行ってきます。

プリンス考その8:「ウェルカム 2 アメリカ」は、なぜ生前に発売されなかったのか。

2021-09-02 03:00:00 | 昔のアニメ、ゲーム、実写、音楽、本、雑誌
*写真左がアルバム(通常版、初回限定デジパック仕様)、右はおまけのステッカーです。

 プリンス没後5年目の今年、2021年の7月30日に発売されたのが、2010年に制作され、お蔵入りになったアルバム「ウェルカム 2 アメリカ」です。

 プリンスは57歳の若さで亡くなったので、52歳の時の作品になります。私は発売日当日の派手な新聞広告でこのアルバムのことを知りました。

 たまたま発売日の翌日、8月1日は新宿へ出かけましたので、そのときタワーレコードで買って、帰宅後さっそく聞いてみました。

 で、思ったんですが、このアルバムは「カオス・アンド・ディスオーダー」と対になるアルバムなんじゃかんかと。

 「カオス・アンド・ディスオーダー」というのはこちら。


 最初のワーナー時代の末期、1996年に発売されたアルバム。当時独占契約していたワーナーブラザーズとの不協和音、確執を歌った曲を含み、複数枚のアルバム発売契約の消化のために短期間で制作され、粗削りな仕上がりになっています。

 プリンスは「カオス・アンド・ディスオーダー」で自分と所属レコード会社との軋轢を歌ったのに対し、「ウェルカム 2 アメリカ」では自分が思う社会、世界のありかたを歌っている。

 つまりプリンスはこの2枚のアルバムで、前者は自分と会社との関係、後者は自分と社会との関係を扱っており、2枚合わせて世界のことを歌っていると捉えることができる。

 「カオス・アンド・ディスオーダー」で端緒についた、自分と所属レコード会社との関係、独占契約の持つ不自由さ、がんじがらめさ、そしてそれに伴う金の問題という、社会への疑問、個人的な問題は、「ウェルカム 2 アメリカ」でこの世界そのものへのありかたへと発展していった。

 だから結果的にこの2枚は対になっているんじゃないかと。もちろんプリンス自身が最初からこんなことを狙っているわけじゃないですよ。結果的にそうなっているんじゃないかと。

 ではなぜ「ウェルカム 2 アメリカ」は生前未発売だったのか。それはプリンス自身がこのアルバムを制作した時点で満足したから。作ったことで言いたいことは言え、溜飲が下がった。だから発表しなくてもいいと。未発売でいい。ただし音や曲調といった、いわゆるサウンド的には、こういう方向性でいきたいから、それは別に新たに始めればいいと。

 それに元々説教臭い人ではありませんので、あまりこうしたことを歌うのは本意ではないはずですが、たまたまアメリカという白人の国に黒人として生まれてしまったため、どうしても社会に対する憤り、理不尽さ、どうしてなのか、そういったことについて表明せざるを得ない、表明せずにはいられない。当然そういうときはあるわけです。

 まあ、それにしても普通は発売するでしょう、これ。「カオス・アンド・ディスオーダー」と違って「ウェルカム 2 アメリカ」は、いつも通りきちんと仕上げてありますし、何ら問題ないですよ。

 それと、プリンスも小説家と同じで、小説は自分で書くから未発表原稿というのが発生しやすいように(出版されなくて損するのは自分だけ)、プリンスも独りで作品を作れてしまうから、作詞作曲も、演奏も独りでこなせるわけで、よって気軽にお蔵入りさせやすいというのはある(まあ今回はちょっと深刻な内容で、個人的すぎるから、発売やめとくか、とかね)。

 欲のない人というより、創作意欲満々の人ですからね、プリンスは。ベストアルバム出してる暇があるなら、新譜一枚出すぞ、っていう(いつまでもベストアルバムが出ないから、初めて出たベストアルバムが2枚になってしまったという)。

 このアルバム「ウェルカム 2 アメリカ」、なかなかの良作です。私のように「基本的にプリンスはデビューしてから10年までの人」派でも、結構聞けます。私にしては珍しく繰り返し聞いています。例えて言えば、最新版「ダイアモンド・アンド・パールズ」でしょうか。

 創作意欲の衰えなど微塵も感じさせないからこその、お蔵入りアルバム。とても晩年の作品とは思えず。今後もこうした「完全新作アルバム」というのがあるのかもしれません。