サッカー漬けの連休2日目昼間の部。
東京ヴェルディの企画「公式記録員体験チケット」に行ってきました。
水戸のアウェイ徳島戦は翌日の18日が早朝勤務だったため、
泣く泣く酒場で観戦することに決めていたので、
前日に引き続き、サッカー観戦にエネルギーを注いでみる。
そもそも公式記録員ってなんだ?
…というのがこの企画をツイッターで目にした時の印象だったのですが、
アレですね、よく公式HPに書いてある…
26分 17鈴木 雄斗
中央 14 ↑ 24 相手DF こぼれ球 17 右足S
(上記は9/14のロアッソ熊本戦での雄斗選手の初ゴールの公式記録/水戸ホーリーホックHPより)
こんなんやらセットプレーやらファウルやらの経過を記録する人、なのか…?
行っちゃった(フラフラと)
「駒沢大学駅」から最寄の入り口。ステルス過ぎませんかねぇ・・・
風雲急を告げるかのようなスタジアム。
ものっすごい勢いで雨が降ったり、カラリと晴れたり。
試合開始の約1時間半にメインゲート付近にてヴェルディの職員さん、
公式記録員のお二方、チケットの企画販売をされた会社の方々に迎えられ、
総勢5名の公式記録員体験が始まる。
ちなみに、私以外はヴェルディのレプユニやコラボな服装の方々である。
ちょっと少なくてガッカリ&安心していたのが本音のところ。
いや、親子連れに囲まれたら、ちょっとだけ居辛いなと思っていたので…
報道関係者入口経由で、ピッチのすぐ脇を通り(!)、
当日のご来賓控え室の隣にあるお部屋でレクチャー開始。
A4版6枚綴りのハンドアウトと、何やら細かい記載欄の記録メモ用紙、
東京ヴェルディとカターレ富山の公式記録の複写(お手本)をいただく。
公式記録員の集計は以下の6点。
・時間の記録(交代・警告/退場・得点)
・セットプレーの記録(GK・CK・直接/間接FK、PKの「誰が」)
・シュートの数
・交代の記録
・警告・退場の記録(「誰が」「どんな理由で)
・得点経過
…これらをコンピューターで入力する人の補助として、
手書きで記録しているのが公式記録員さん達らしい。
レクチャーで面白かったのが、シュートの定義。
「攻撃側の選手が直接得点することを目的に、
ボールを意図的にプレーした際に記録する」
「プレーの意図がシュートであっても、プレーの結果、
ボールが大きく外れた場合/DFに簡単に防がれたりしたら記録しない」
要するに、
・シュートっちゃ自分が得点するぜ、というプレーだよ
・宇宙開発や大外れはシュートとしては認めないよ
・DFに当たって外れたらそれはもうシュートじゃないよ
…なるほど、試合観戦していた時の印象と
試合後の公式記録のシュート数との間にギャップがある訳だ。
試合前の練習に励む選手達をわき目に席へ移動。
メインスタンドのガラス張りのところが記録室。そのすぐ脇でした。
こういう横断幕のセンス大好き。
はじめてのメインスタンドSS席。
う、うすうす予想していたことではありましたが、
予想以上に選手の識別ができない!!
他の参加者の方は"緑の血が流れている方々"なので
ヴェルディの選手はプレーしている位置などで予想がつくのでしょうが…。
そして愛媛FCは背番号が見えにくくて、もっと分からん!
アウェイユニのせいか…個人的に応援している伊東俊選手(34番)以外は
目を凝らしてもボンヤリレベル。
公式記録員の方同士でも試合中はお互いに「実況中継」しながら
記録を取っているとのことで、
私も両隣の方と確認しあったり、教えてもらったりしながら必死のパッチ。
ぐちゃぐちゃごちゃごちゃ…鉛筆でやればよかった
試合そのものは前半序盤こそ愛媛FCの攻める時間もあったけれども、
圧倒的にヴェルディのペース。PKを1本外してしまうが圧巻の勝利
中盤の西選手がボールをつないで阿部選手がゴリゴリ前に運ぶ。
一方の愛媛FCは攻めの形がほとんど見えず、
中央の伊東選手の個人技で何度かチャンスがあったかどうか。
スコアは3-0でヴェルディ勝利。
私以外の皆様は理想的な試合展開に、記録どころでない時もあったり(笑
試合後の答え合わせ。
シュート数が3本、警告の理由で間違いはあったものの、
けっこう合っていて実はうれしかったり。
終了後のデブリーフィングは何と記録室の中で!
警告/退場の理由をハーフタイムや試合終了後に、
主審に確認しているということは何ともサッカーっぽくていい。
試合終了後の主審のシャワーが長いと、公式記録の提出が遅れるとか(笑
また、「贔屓のチームの試合じゃ冷静に記録できないですよ!」と語った
公式記録員さんの正直なお話が実によかった。
今日はたまたまヴェルディと愛媛の試合だったけど、
ホーリーホックの試合だったら絶対無理です。
ガッツポーズとかしてる間に時計は進むし、プレーは変わるだろうし…
修了証をいただいて終了。
実にいろいろと勉強になった13時半~17時の有意義な時間でした。
こういう勧め方はどうかな、とも思いますがサッカー好きなら損はない!
贔屓のチーム戦でなくても相当楽しめます。
逆に贔屓のチーム戦だと…もしかしたら物足りないかも(笑
拍手やチャントを歌う暇はありませぬ!
今後も企画されていくそうなので、やや気になった点の感想も
・親子連れ対象の企画では絶対にない…記録の手間がそれなり煩雑。
・講習が物足りない…3~5分間でも映像での記録の体験を事前の講習でやるとかどうでしょう。
・プラスアルファの何かがあっても面白い?…それこそスタジアムツアーもセットとか。