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アタックチャンス北原のブログ

福岡のバンド、アタックチャンスのメンバー北原のブログです

機能性音楽(私がBabyMetalを好きになった理由)

2016年05月05日 | 音楽
私がリアルタイムで影響を受けたのは60年代後半から70年代の洋楽です。
当時はまだ辛うじて「表現」としての音楽がメインストリームにありまして
生きる意味だとか存在価値とか、そう言うめんどくさい事を激しい音に乗せて
やはりめんどくさい10代である我々にミュージシャンが届けてくれてました。
ある意味幸せな時代でしたね。
その後音楽に大金が動くようになったらあとは皆さんご存知の通りです。

最近BabyMetalに弩ハマりしております。
メタルもアイドルもほぼ私の守備範囲外です。
ただベビメタの音楽は「何かスゲェ作りだな」とチラチラ横目では観ておりました。
ただそれはスタッフの優秀さに感心する、以上でも以下でも無かったと思います。

転機は先月発売されたニューアルバム、「METAL RESISTANCE」です。
音楽ニュースでやたら絶賛されてて、ほぉ、またスタッフワーク凄いのかな?と
軽い気持ちで公式サイトのRoad of ResistanceのPV観てしまった訳ですよ。

もう度肝抜かれました。

80年代以降、軽音楽は機能性音楽になったと私は思っております。
踊るため、暴れるため、嬌声を上げるため。
アイドルとかメタルなんてのはその最たるものだと思っております。
(別に否定してる訳ではないですからね)
その機能性音楽の最たるアイドルメタルに度肝抜かれました。

サウンドは相変わらずどころか、益々先鋭化しております。
十分な大衆性を散りばめながらアバンギャルドな事しているなんざ
形は違えど全盛期のツェッペリンの方法論の様です。

しかし、音が凄い、だけなら良くできた企画だね、で終わりです。
そうではなかった。

演者である女の子3人が、言わば「企画」を追い越し始めているのです。
そこに明らかな「リアル」が存在し始めています。

私が子供の頃ロックに打ちのめされたのはその「リアル」でした。
それが、こんな歳で、こんな予期せぬ所からあの「リアル」が提示されてしまいました。
あてがわれた歌、あてがわれたファッション、ダンス、コンセプト。
それらを演者が追い越し始めているのです。
しかもそれが10代の女の子です。

まぁ時代は変わったのですね。
斜に構えるのは簡単ですけど、私は素直になります。
BabyMetal凄い。
是非このまま進んでいって貰いたい。
俺らが子供の頃、必死で英語の歌詞覚えたように、
外国の人に日本語の歌詞を覚えさせて頂きたい。
皆さんもアイドルだメタルだと抵抗おありでしょうが
一度観てみられてはどうでしょうか?
お勧め致します。

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