歌手の 石川さゆり さんは15歳でプロデビューしましたが、数年間は鳴かず飛ばずでした。でも、15枚目のシングル盤の、ご当地ソングでもある「津軽海峡・冬景色」が大ヒットして一流歌手の仲間入りを果たしました。ご当地ソングの第2弾目として、作詞家さんは本名でもでもある石川から石川県→能登半島ということで「能登半島」と云う詞をプレゼントしたそうです。この「能登半島」もヒットして後年紅白で歌われました。
今回の題材は、誰にも解けない難しいナンプレ作家 さんの超難問のコメント付きの作品で、次の図です。
私はこの作品を「さゆり」と名付けました。根拠は予告で記していますが、もう一つ、実はこの作品には大きな落とし穴がが在るのです。
候補数字を入力すると一ヶ所の数字が確定します。
左上ブロックの7で進めて、
この図が解き始め図です。
先ずは、落とし穴をご覧ください。
▢は1・7の二択マスです。全てのマスの中で二択マスはこの▢だけです。初心者以外の愛好者さんの80%以上の方はこのマスから解き始めると思います。これが超難問たる所以です。
色は付けなくても良いのですが、私は記号に疎いもので。
▢に1が入ると▢に1が入り、強リンクで▢に1が入ります。従って、1は削除されます。
▢に7が入ると▢に5と7が入ります。従って、7は削除されます。
その結果として▢の7が確定します。
進めるとこの図になります。これが落とし穴なのです。悪手はしていないように見えますが、この図は誤りです。進めてみると矛盾が在ると思います。
何が悪かったのか。それは、最初に▢の1・7の二択マスに目を向けたからです。詳しく言うと、1・7の色分けは誤りでは無いのですが、基準色にしてしまったのが悪手だったのです。
解き始め図からの違いをご覧ください。
中側ユニットで、
7の Loop が在ります。台形ですが全て強リンクです。
2回接触の数字を探しますと、▢と▢で4が該当します。
居食い で4は削除されます。
4で進めて、
中下ブロックの9で進めて、
第4行の6で進めて、
この図になります。
良く見ると、6の Loop が2本出来ていますが、2回接触の数字はどちらも複数在りますので手が出せません。
落とし穴回避の手順です。
3個型弱リンクの原則 を使います。▢と▢と▢に7の3個型弱リンクが在ります。基準色はの▢の7とします。この▢の7は使用した Loop の構成員ですので、基準色になり得ます。しかし、強リンクだからといってどの数字もこの原則の基準色になれる訳ではありません。単独確定・単独削除の可能性が有るからです。 Loop の構成員なら必ず色分の対象になります。
もう一つ、▢と▢と▢に1の3個型弱リンクが在ります。
▢に7が入らないとすると、▢に7が居ますのでこの7は7です。
当然▢にも赤色数字が残りますので、▢の1は1です。
そして、▢に7が残るとすると、▢に7が居ますので7です。一方の色が決まっている二択マスには反対色が入りますので、▢に1が入ります。
つまり、▢に7が居ようが居まいが▢の1は1になります。落とし穴との違いがお判りになりましたでしょうか。
すると、▢には1も7も入れませんので、5が入ります。
▢と▢に1の強リンクが有ります。
▢に1が居ますので、▢に1は入れず▢に1が入ります、
一方の色が決まっている二択マスと強リンクには反対色が入ります。
▢には1も7も入れませんので、5が確定します。
青色数字は誤りですので、全て削除されます。1で進めて、
5で進めて、
7で進めて、
6で進めて、
8で進めて、
2で進めて、
第8行の1で進めて、
3で進めて、
第5行の9で進めて、
7で進めて、
8で進めて、
5で進めて、
2で進めて、
4で進めて、
8で進めて、
正解です。
超難問と云われる問題図でも、急所を衝かれると案外脆い処が有ります。そして、新手・新構想の宝庫でもあります。
この記事を読んで何か引っかかる語句が有りませんか。
「 ▢に7が居ようが居まいが▢の1は1になります。」この一節に同調するか疑念を抱くかで、落とし穴に落ちるか回避するのかが決まるのでしょうカナ。この一節を7の立場で云うと「 ▢の7は7になったり7になったり、まるで信号機のようです。」になります。疑念は益々大きくなるでしょうネ。
そこで、新原則を見付けました。「二択マスの原則」です。内容は、「二択マスを色分けの基準とする際は、条件を満たせば2個の数字は同色で始める。」です。分かり易いように図で説明します。
この図は 居食い の後進め終わった図です。
▢は1・7の二択マスです。このマスを基準色とすると、
▢に1が入ると▢に1が入ります。
そして、▢に7が入ると▢に7が入ります。


▢に9が入ると▢に9が入ります。

しかし、▢に5が入ると何処に5が入るのか不明です。

このような場合は、▢には5では無くて5が入る入ると云う定跡です。
従って、▢に9が確定します。これを「さゆり定跡」と名付けました。
この定跡が他の作品に通用するするか否かはもう少し研究する必要があります。条件として確かなのは上図の▢の5と9には連続3マスに待機所が有る事です。▢の左隣りに5と9の候補数字が存在しています。そして、数字が確定するマスは二択マスでは無い事です。
そんなバカなっ!と思われた方へ。
終盤でも「さゆり定跡」が使えるのか試してみました。
Yahoo!知恵袋 への2024年1月11日付けの質問図です。
AICを2回と三国同盟1回で解けるとの回答が有ります。詳細は Yahoo!知恵袋 をご覧ください。
この質問図を「さゆり定跡」で挑戦してみます。
手順は、同色にならない可能性が有る二択マスを除外します。
▢は9の X-Chain ですので、除外します。
▢は同じ数字の二択マスなので、除外します。
上段ユニットで、▢の1と3はどちらも待機所が無く、
左側ユニットでは1は連続3マスの強リンクなので、除外します。
左側ユニットでは4は行き場所が無く、8は▢が二択マスなので、除外します。
中段ユニットで、▢の4は行き場所が決まらず、6は待機所が無く、
中段ユニットで、▢の2は行き場所が決まらず、3は待機所が無く、
右側ユニットでは2と3はどちらも確定するマスが違うので、除外します。
中段ユニットで、▢の6と8はどちらも避難所が無く、
左側ユニットでは6は確定するマスが決まらず、8は確定する▢が二択マスなので、除外します。
▢は5の X-Chain ですので、除外します。
右側ユニットでは2は待機所が無く、8は確定するマスが無いので、除外します。
下段ユニットで、▢の6は確定するマス▢が二択マスで、7は確定するマスが無く、
下段ユニットで、▢の6は確定するマス▢が二択マスで、8は確定するマスが無く、
右側ユニットでは6と8は確定するマスが決まらないので、除外します。
2が決まると▢の2が決まり、4が決まると▢の4が決まるので、除外します。
▢の二択マスは「さゆり定跡」の対象外です。
残った▢で「さゆり定跡」を実行します。
▢に7が決まると▢に7が決まります。
そして、▢に6が決まると▢に7が決まります。従って、▢の7が確定します。
「さゆり定跡」で、▢に7が確定します。これが正か誤かは Yahoo!知恵袋 をご覧ください。
次回は、Seesaa ブログの「いつまでも元気でいたい〇〇」でブログ主さんが超難問ですと紹介している作品で、次の図です。
ブログ主さんは24分で解けたとの記述が有るので、私はこの作品を「二十四」と名付けました。何分で解けるか挑戦してみてください。
ご覧頂きまして有難うございました。
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