以前、numpl_npm さんのコメントで「3数字の対称性を利用して解いて」と云うお題を頂きまして、私なりの解釈で三国同盟を造って進めてみました。自分ではそれで満足していたのですが、もう一つの利用手段を考えてみました。気分を変えて三国同盟を三姉妹とし、谷崎潤一郎の代表作「細雪」を頂き「ささめゆき」と名付けました。
今回の題材は、numpl_npm さんの刺客(笑)で外国の方の作品で、次の図です。
私はこの作品を「細雪」と名付けました。「ささめゆき」の公開第1号だからです。
候補数字を入力したこの図から解き始めます。難問ですので、二択マスは有りません。
▢の7と▢の7は一心同体です。
この7を7とし、7が決まると▢に7が決まります。
強リンクで▢に7が入ります。従って、7は削除されます。
▢の7と▢の7との共通の領域に在る▢に7が入ります。従って、7は削除されます。
強リンクで▢に7が▢に7が入ります。
定跡ではないロジックの「ささめゆき」です。基準数字は Loop であることが絶対条件です。
▢と▢と▢は6の3個型弱リンクです。この3個型弱リンクも絶対条件です。
▢に7が決まると、第2行8列と第3行8列の2マスは共に2・4・9の三択マスです。
三姉妹を造る為に、数字が1個消えると2・4・9,2・4,2・9,4・9 になるマスを探しますと、▢の6が消えると2・4・9の三択マスになります。
▢の6を消すためには▢に6が入ります。3個型弱リンクの原則で、この時点では▢も▢も▢も全てが6です。
ですので、▢には6は入れませんので、6が消えて▢の6は6に寝返ります。
「ささめゆき」の結果6の弱リンクが強リンクになりました。ではありません。
軍曹さんならこの図を見て何か違和感を感じると思います。
青数字が確定して三姉妹が出来るのなら、赤数字が確定しても三姉妹が出来きなければロジックと云えないのではないかと。
赤数字が確定すると、▢の7と▢の6が消えます。
▢と▢と▢の3マスは2・4・9になります。従って、1は邪魔になります。
6と7は色を戻して、この図になります。そして1は削除されます。
この1も削除されます。
なんと、「ささめゆき」は三姉妹を造るではなく五姉妹(五国同盟)を造るロジックだったのです。
五国同盟で、
この図になります。
▢と▢は2の強リンクです。
▢に2が決まると▢に4が決まり、▢の4が消えて5・6の二択マスになります。
この時▢の7が消えるとすれば、▢に2が決まります。
7は7でしたので、2は2になります。色を変更します。
▢には2が▢には4が入りますので、2と9は削除されます。
9で進めて、
▢に4が決まりますと、8・9の二国同盟が出来て▢に5が決まります。
▢の8は8になります。
▢には6も6も入れませんので、削除されます。
▢の8は8になります。
第1列で2が決まりますと、5・6の二国同盟が出来て▢には9が決まります。
▢と▢のどちらかに9が入ります。従って、▢には9が入ります。
第1列をご覧ください。赤色数字が確定すると、2と9が消えて5・6の二国同盟が出来ます。
▢の4は4になりますので、4は削除されます。
▢と▢には4も4も入れませんので、削除されます。
従って、▢に4が入ります。
▢と▢と▢と▢は、本当の隠れ二国同盟(5・6)になりますので、5と6は削除されます。
▢と▢は6の強リンクです。
▢に6が決まりますと、左中ブロックで5がダブり赤色数字が正しいことになります。
ですので、▢には6が入り▢には6が入ります。
強リンクで▢に1が入りますので、5と8は削除されます。
▢には5も5も入れませんので、5は削除されます。
▢には1も1も入れませんので、1は削除されます。
7の Loop です。
居食い です。7の Loop に9は2ヶ所接触していますので、9は削除されます。
▢には2が入りますので、▢には9が入ります。従って、2は削除されます。
▢と▢は9の強リンクです。
▢には9が入り▢には9が入ります。従って、9は削除されます。
この9も削除されます。
強リンクで▢には9が入ります。
三国同盟で、(不思議なことがあるものです。2・4・9の三姉妹を造ったつもりが、2・4・7で出現しています。ささめゆき の五姉妹は、三つ子と双子だったのですね。)
この図になります。
片方の色が決まっている二択マスには反対色が入ります。従って、9は削除されます。
▢に9が決まりますと、▢は2が決まり▢は3が決まります。
▢には4が入りますので、4は削除されます。
すると、▢には2が入りますので、2は削除されます。
そして、▢には4が入りますので、4は削除されます。
Bahamut の下地が出来上がりました。
第1行の4で進めて、
途中ですが、▢の4が確定します。
▢の7が消えますので、赤色数字は誤りとなります。従って、赤色数字は全て削除されます。
1で進めて、
2で進めて、
3で進めて、
4で進めて、
6で進めて、
7で進めて、
8で進めて、
9で進めて、
5で進めて、
1で進めて、
正解です。
「ささめゆき」は他の作品でも通用するのかは不明ですが、数字Aの Loop と数字Bの3個型弱リンク が 行 または 列 に出現したら、また使ってみたいと思います。但しブロックでは使えません。ブロックには行の3マスと列の3マスが複雑に絡んでいるからです。
おまけです。私の考え方が全て正しいとは思っていないですが、これからご覧頂きます新定跡は如何でしょうか。
本文では、7のLoop 造りはこの図で終わっています。不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
理由は2通り有るからです。▢の7と▢の7と▢の7とのそれぞれと共通の領域に在る▢に7が入る手法ですと、
7が消えて▢の7が確定します。この図をA図とします。
もう一つ、▢と▢の7の強リンクを優先すると、この図になります。この図をB図とします。
現時点ではA図とB図はどちらが正しいのか不明です。ですので、これ以降は進められないのです。
と、思ったらここに新定跡が隠れていました。
A図とB図はどちらかは必ず誤りとなります。
それを踏まえて▢をご覧ください。A図では7が確定して、B図では7です。A図が正しければB図の7は間違いなので7は7になります。つまり、7が正解です。B図が正しければ7になり、確定ではなく削除になります。やはり、7が正解となります。
確認のため▢をご覧ください。A図では7で、B図では削除です。A図の7が正しければB図の削除が誤りですので、確定です。
B図の削除が正しければA図の7は誤りですので、7になります。ここでも7が正解となります。
要するにこの図で7が確定していると云う定跡です。凄いでしょ。私は「ちえのわ」と名付けました。
これが「ちえのわ」です。よく見ると7が消えるので X-Wing です。でも、ロジックでは無く定跡です。
次回は、超難問も解ける数独ページに載っているヒント数字17個部門の2位の作品で、次の図です。
ヒント数字に9が居ないので、私はこの作品を「かくれんぼ」と名付けました。
新定跡ばかり探していると疲れますので、難易度を落としてみました。でも、難問ですよ。
ご覧頂きまして有難うございました。
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