日々の出来事

当院の出来事を紹介します

調べてよかった

2011-01-28 11:16:44 | Weblog
先日、中年期の犬(シーズー)の避妊手術をしました。
左の卵巣に小さいですが、通常では見かけられない変化(硬結)がありました。
子宮も通常よりは太くなっていました。

このワンちゃんは、以前にも乳腺の腫瘤を切除して良性の腫瘍でした。
今回も「念のため」ということで病理組織検査を行いました。

結果、悪性ではありませんでしたが、腫瘍性の変化ではありました。
「卵巣乳頭状腺腫」・・・、子宮は蓄膿症の前駆状態「子宮水腫」でした。

肉眼的には、良性か悪性かは、はっきりとはわかりません。
病理検査結果の報告を見て、意外な結果に驚く事も稀ではありません。
先日は、乳腺腫瘍の中の一部が「肥満細胞腫」ということがありました。

詳細に調べないと、しっかりと診断されない場合もある、そういうことです。
油断大敵なんですね。

糖尿病

2011-01-28 01:22:10 | Weblog
入院で、なぜだか糖尿病が多いです。
通院で済む糖尿病ならまだいいのですが、入院が必要なレベル・・・。
コントロールが難しいから入院しているわけですね。
同じ病気が続くことを、「流行病(はやりやまい)」と揶揄します。

猫2匹と犬一匹が、血糖値のコントロールが困難な状態で点滴しています。
糖尿病に対するインスリンの使い方には、基本と応用があります。
勉強するほど奥の深い分野です。

実は内分泌疾患は、基本に忠実に対応すれば、たいていは上手く行きます。
今、入院しているケースは、教科書通りではうまくいかない子たちです。
頭を使うので、ホントに疲れます。

今日は、柳田先生がお休みでした。
一人でこなしつつの入院管理です。
お昼ご飯は、食べられませんでした・・・。
今日は夕方に患者さんが集中していまい、効率よく運ぶことができませんでした。
これもまた人生であります。