今回は かつて米軍が行ったシリアの
シャイラト空軍基地攻撃に対する攻撃に
ついての内容です
米中央軍報道官のジョン・J・トーマス大佐は
先に、シリア中部ホムスに近いシャイラト空軍基地への
攻撃によりシリア軍戦闘機20機以上を破壊したと述べていた
先に、シリア中部ホムスに近いシャイラト空軍基地への
攻撃によりシリア軍戦闘機20機以上を破壊したと述べていた
またトーマス大佐によると、同基地には化学兵器が
さらに備蓄されている可能性が高いが、有毒ガスが
広がるのを避けるためにミサイル攻撃の標的からは
意図的に外されたという。
時事より一部抜粋
このシリア攻撃 ちょっとマニアなら
見逃せないデータが示されました
それは戦果がシリア軍可動機の20%に
達したという発表です
戦史において戦闘で実際にどれくらいの弾が
使われたかが判ることはわりと少数です
ですが 今回はトマホーク60発とはっきり
しています そこでここからトマホークの
コスパについて 考察してみましょう
シリア軍可動機の推定
まず知りたいのは目標となったシリア軍の
可動機実数なんですが これがちょっと謎です
2011年3月にシリア内戦が始まった時点では
380機前後を保有していたといわれています
しかし内戦後には はっきりした数値がわかりません
MiG-21等の旧式機の非稼動可やISなどとの戦闘に
よる損耗や またロシアのアップデート援助等を
勘合するとだいたい200機程度だと思われます
すると その二割なら答えは約40機撃破となります
ここで発射総数は判っていますから60を代入して
40/60=0.67 つまり60発撃って40機撃破なら
一発当たりの戦果は0.67ということになります
目標による推定
もちろん話はこれ程 単純ではありません
なぜなら 攻撃目標は対空ミサイル施設や
レーダー等も含まれていたし 軍用機自体も
シェルターに入っていたでしょう
そこで60発中の何発が航空機破壊に向けられた
トマホークだったのか?を推定する必要があります
これがどの程度の比率だったかは不明ですけど
まず単純計算をした結果を表に載せておきます
toma:D
60:0.67
50:0.8
40:1
30:1.3
20:2
10:4
となります
※toma=トマホーク発射数 D=航空機破壊率
さて ここからは判断の難しいところですけど
今回は航空機の化学兵器運搬阻止が
目的ですから 全弾の2/3程度である
38から40発程度が航空機破壊に向けられた
推定しておきます そうするとほぼ一発撃って
ここで兵器の費用対効果が重要になってきます
トマホークは開発側の努力もあって 最新型の
タクティカル・トマホークは3000kmと射程延長
した上に 1発あたり約7000万円とそれまでの
モデルよりはコスト低下しています
もし日本が購入した場合には なんだかんだで
ですが 1億弱としてもジェット戦闘機や
攻撃機は中共やロシア製などは安めとはいえ
やはり新規のものは十億から数十億はするでしょう
これを一発1億で破壊できるなら しかも
育成に数億かかるといわれるパイロット等の
損耗もなくできるのなら こんなお得な話は
ないですよね
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