軍事防衛&メカニクス

最新の #軍事防衛 #政治経済 #ウクライナロシア戦争
#技術  などの話題まで扱います

次世代の兵器 レールガンを見る

2019-10-29 00:13:30 | ミリタリー関連

 

大和タケル

今回はレールガンについての記事です

ちょいめんどくさい話もでてきますが 
なるべく分かりやすくしたいと思います


米海軍研究所長マット・ウィンター准将は
今後10年の内に米海軍の 艦船にレールガンが
搭載されるようになるだろうと語る。

レールガンは電磁エネルギーを使い、
電気伝導体のレールに挟んだ物体を、
磁場の相互作用を利用して
空中にはじき出すもの。
.

海軍研究所のプログラムオフィサーである
ロジャー・エリス氏は、次のように説明する。
「驚くべきことに、膨大な電気エネルギーを
集中させ、 電磁エネルギーを発生させ
、 物体をわずか10ミリ秒の
うちにマッハ7まで加速します。
これを可能にする、我々が開発した
科学技術というものは、
考えてみれば驚くべきものです」


200キロ先まで弾丸を飛ばせる!

レールガンは火薬を使う大砲と比べて、
より速く、より遠くへ飛ばし、そしてより
大きな打撃を与えることができる。
既存の海軍の主力といえる5インチ砲の
射程距離は13カイリ(約24㎞)。
米海軍によると、レールガンの射程距離は
110カイリ(約204㎞)。
ちなみに、戦艦大和の主砲の射程距離は42㎞だ。

米海軍研究所長マット・ウィンター准将は
今後10年の内に米海軍の
艦船にレールガンが搭載されるように
なるだろうと語る。

「これは、流動コンデンサーのようなものです。
われわれが考えた未来の兵器を科学者が設計して、
実現化する。
今やボタンを押せば、エネルギーが取り出せる。
そして弾丸を金属の砲身に入れて電気を流せば、
電磁気力が発生し、弾丸を打ち出すわけです。
こんなことができるようになるなんて、
誰も思いませんでした」。

 

レールガンの原理とは

まず上の記事で気になる点なんですが
「電気伝導体のレールに挟んだ物体を、
磁場の相互作用を利用して空中にはじき出すもの」
となってますが肝心の部分が抜けてます
 
レールガンの弾は電流を通す電気伝導体

 

レールガンの弾は「電流を通す電気伝導体」
でないとダメです
なぜなら この電荷を持った弾が磁場内で
ローレンツ力を受けて電流の流れる方向と
直角の向きに動くからです
ローレンツ力 = 電流が磁場から受ける力.

ローレンツ力 = 電流が磁場から受ける力

f = qvBsinθ

> レールガンはこのローレンツ力で物体を
移動させる電磁推進の一種です
だから電気を通さない物体では無理です

ロケットにしろ大砲にしろ 基本的に
一度の爆発による加速しかできません
(だから多段式になる)


ところがレールガンの場合は 好きなだけ
レールを延ばせば それに比例して加速できます
しかも現時点でも最大速度8km/s程度は可能です
これは120mm戦車砲の約4倍以上の速度です

米海軍はズムウォルト以降で最大80メガワットの
電力を発生させ このレールガンを使うようです

また日本の陸上装備研究所などでも開発が
行われていますが 日本は敵陣に対する攻撃
だけでなく 対空兵器としても使用することを
想定しているようです

 

その他の軍事系記事を見たい方は

↓をポチッしてください 
にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ

にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 


この記事についてブログを書く
« イスラム国リーダー爆撃で死... | トップ | 中国とロシアが軍事同盟締結... »

ミリタリー関連」カテゴリの最新記事