2月19日の茨木アナーキーでのライヴでは声を使ったサンプルのみで演奏しましたが、演奏前にいくつもサンプルを試しては音楽をつくることについては以前このブログで書きました。
声を使って音楽を奏でることで物語が生まれるのではないか?というコンセプトの演奏で、とりあえず成功したかとは自負しています。
そして演奏前に作ったスコアがこれです。当日どういう音楽を作りたいかをメモ書きしつつ、サンプラーのパッドのどこに必要なサンプルを入れてあるのかをアルファベットと数字で記しています。基本は事前に考えた音楽の流れをもとに演奏しますが、いざ演奏し始めると練習でなぞったようにはならず、その瞬間にこの音が良いと直感的に判断したパッドを押してエフェクターを変化させてリアルタイムに音楽を作り出していきます。なのでこのスコアを見ながら演奏することはありません。それでもいつも機材の隣にスコアは置いておきます。どのパッドを押したら鳴らせたい音が出せるか見失った時のガイドであり、もし演奏中に音楽の流れを見失った場合に参考にするためです。こんなスコアは本人しか分かりません(笑)。
3月11日、12日に旧亀岡商工会館でインプロビゼーションを使った演劇祭も、自由に何かを奏でる、演じる、踊るのではなく、イベントに何かしらフレーム〜枠を作ります。
3月11日から12日の亀岡演劇祭では、俳優、音楽家、ダンサー、ワークショップリーダーとそれぞれ違った背景を持った人たちが集まってインプロビゼーションを使った演目をします。
メンバーは俳優の谷内一恵、ワークショップリーダーの伊谷、フレットレスベース奏者の戸谷肇、昨年の城崎国際アートセンターでCMF 2022の『春の祭典をテキトーに踊る』でご一緒した音楽療法の研究者で実践者であり即興音楽などの著作を数多く出されている若尾裕先生、劇団ケッペキの新進気鋭の俳優南方大幸に、ダンサー・音楽家のあきのりを含めた6人が、LINEのミーティングも含めて即興を使って皆さまに楽しんでもらえるかのフレーム作りをしている様子が上の写真です。
テーマソングを作ったり、簡単なルールを作ったり、音を浴びる仕組みを考えたりといろんな案や思いつきを出して、実際やってみながら使えるものを選びます。
即興ってテキトーにやってるんでしょ?自由になんかやるんでしょ?と言われることがよくあります。そこには自己満足なアートという思い込みを感じてしまいます。
しかし実際の制作はテキトーではありません。自分たちが面白いと思うものをどうお客様にも楽しい、面白いと思ってもらえるかを考えるプロセスは予想以上に大変です。メンバー全員の合意を持ちながらさらにお客様にも楽しんでもらえるクオリティーとは?を試行錯誤します。
動画は作品制作中の様子です。
あきのりのパートは『私を踊らせて』。
私とは誰なのか。お客様なのか、それともあきのりなのか。
なぜ踊らせるのか。
なぜ相手の人は踊らされるのか。
なぜ踊るのか。
どうしたら踊るのか。
そしてあーやこーやといろいろ妄想しながら体を動かしてできることを模索します。
こうしてできたフレームの中でのインプロビゼーションの交わりをぜひ皆さまとご一緒したいです。
亀岡演劇祭
日時 : 3月11日(土) : 12:00〜16:00
12日(日) : 10:00〜16:00
料金 : ¥500
会場 : 旧亀岡商工会議所 JR亀岡駅 徒歩5分
京都府亀岡市追分町下島40
亀岡演劇祭サイト https://kameokaengeki.mystrikingly.com/
momente#84 "Long Field"
3/21(tue)
open : 19:00
adv : ¥2000 (+drink order)
musician :
"戸谷小谷" 戸谷肇+小谷ちず子
place : environment 0g [ zero-gauge ]
大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F
4/2(日)にHirotoshi Hamakawaさん主催のS/Nにダンスで出演することが決まりました。詳細は追ってお伝えします。
皆様のお越しをお待ちしております。