蒸し暑い夏真っ盛りの夕べ、大阪阿波座のカフェchef d'oeuvre(シェ・ドゥーブル)に集まったコントラバス奏者とシタール奏者とベリーダンサー、コンテンポラリーダンサーが、ゆるゆるとその夜に向けて準備に入ります。
Flagioさん主催のAlt-Classicに初めてダンサーとして出演するあきのり、スペースの大きさを身体で感じながらこの日のために準備してきた振りを確認しつつ、身体と脳を使って新しい動きを紡ぐ準備をはじめました。
C:toru takagi
小さくなりそうな自分を奮い立たせて腹をくくって、呼吸を整えながら意識を高めてゆっくりと自分をステージに連れていき、無音の中を歩かせます。
C:toru takagi
瞬間瞬間に浮かぶ思いと動きを形にします。息を吸って吐き、空間の雰囲気を変化させ、自分の息の音が身体を動かすフィードバック音になってさらに身体は舞います。
C:toru takagi
全能力を踊ることに集中させ、ひたすら空気に全身でアプローチしてその向こうのお客さまへと空間を変容させます。会場の向こうに意識をつなげ、あちら側の心へ身体で気持ちを投げます。
C:toru takagi
C:Charles-Eric Billard
あきのりの無音の踊りからお客さまご自身が豊かな物語を紡いでおられたようで、「人生を早送りしたものを見た気がした」「心臓がドキドキした」「見ている方も呼吸がシンクロして息が詰まりそうだった」というお話を聞かせてもらい、お客さまのうれしそうなお顔を見てこちらも全身で踊った甲斐がありました。
この日演奏したCLONELINESSは琴を電気的に変化させた演奏をし、Maiさんがオリジナルなベリーダンスをその音の上で踊り、FlagioさんのコントラバスにSara Sawachiさんの変幻自在なもの凄いインプロを入れ込んだベリーダンスでこの日が終わりました。
C:toru takagi
ご覧いただいたお客さま、ありがとうございました。そして気にしてくださった皆さまもありがとうございます。
これからもさらにいいダンスと音楽ができるよう精進して参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。