”NAKED”、あきのりは無音での一時間のソロダンスは静かに緊張感を張り詰めた足を運んでいきながら始まる。ゆっくりとした動きの中から踊りを探しながら少しずつ身体を踊らせていく。踊りを紡いでいくと、思考と心が身体に動きを教えてくれて、ダンスが生まれていく。まわりと関わりすぎても動けなくなるし、自分を見すぎても空気が生まれなくなる。その対話の中でダンスパフォーマンスが続いていった。
栃本は呼吸をしっかりと続けながら踊りを探していく。まだ即興でうまく身体が動いてくれないが、呼吸に対して真摯に向き合いながら、呼吸と思考が身体を辿っていくのが見える。呼吸と思考、この二つがこれからの彼女の踊りの軸になるであろうと感じる。波の音は身体にまとわりついたり、離れたりしながらダンスを存在させている。ラスト10分で今までにない新たなダンスを見せてくれた。これからどのような旅になるのか予想できない。
とても観覧しにくい時間であったのにもかかわらずお客様が観て下さったことは大変有難いことでした。私たちにとってお客様が観てくださるといいうことは私たちの気持ちをオープンにさせていただけただけでなく、私たちだけで作品公開を完結させてはならないという力を強く感じ入りました。
昨日今日はハードな筋肉痛でうなっていましたが、徐々に体調が回復しつつあります。ソロで即興で一時間を踊り切るということがこんなに大変だとは思ってもみませんでした。
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