ayami yasuyhoの演奏でのメインでROLANDのSP404SXを使っています。
このサンプラーは3年ほど前に購入しました。サンプラーを買う時の基準にしたのが「手軽で使い勝手がいいもの」という点です。他のサンプラー、たとえばAKAIのサンプラーでしたら波形処理もできてしまいますが、そういったことはprotoolsですませようと考えています。その点SP404は軽いし、使い勝手がいいし、説明書が薄いことが購入する際のポイントになりました。
比較的安価な部類に入るSP404ですがかなり高機能なサンプラーです。これ一台でかなり作り込めるようです。がそこまで使いこなせてはなく、もっぱらライヴで演奏しやすいのが気に入っています。
サンプラーに入れるサンプルはもっぱらレコードの内側と外側の無録音部分のキズがレコード針にひっかかる音を使っています。
サンプラーを使って作品をつくる人はもっぱらサンプリングCDからの音源だったり、いろんなレコードを録音して編集して使っているのがほとんどだと思います。
僕はなんだか他人が演奏したものを使うことがためらわれるので、自分で演奏したものを使います。レコードのキズを編集してサンプルにするのもその一つです。
誰かが演奏したものを使うという手法はHIPHOP全盛期を経た今、当たり前になっています。昔でしたらR&Bの名演のレコードをサンプラーで切り刻んで自分のビートを作り、それでトラックを作っていく。そういったことから今では当然のようです。購入すれば好きに使えるサンプルもたくさんあります。
しかしなんだが自分の手を経て音楽を作っている感じが僕はしません。誰かの演奏を自分のものにまで変化させてしまう大昔のHIPHOPトラックでしたら別かもしれませんが、自分で一から作りたいと思うのはたぶん潔癖症な感じなのかもしれません。
レコードのキズはたいていが耳障りな音です。それは匿名性があり、そこに誰かがこのキズを作ったとかいうものはありません。このキズをprotoolsで編集して、ビート、もしくはサウンドスケープをつくっていきます。protools自体も高機能ですから、サンプルに対してしたい事をしていこうとするとどういったことができるのかを試行錯誤しながら形にしていきます。そして音楽的な勉強もそこで補強してきます。僕自身は音楽に着いてまだまだ知らない事が多すぎるので、疑問に思う事は少しずつ解決していきます。
そうして出来たサンプルを使って音楽を構築していきます。サンプルが膨大にあったほうが演奏しやすいかもと考えた時期もありましたが、今は確かに使えるといったもののみ使います。
そのサンプルを鳴らしながら内蔵のエフェクトで音色を変化させます。昔ノイズ演奏していた頃、エフェクター自体が楽器であるという発想を勉強しました。ノイズミュージシャンたちはノイジーな演奏をする際にエフェクターのノブで周波数を変えたりします。その演奏する姿を見てこれ自体が演奏だという事に気づかされました。テクノ系ミュージシャンやDJさんもツマミで演奏しています。
今週金曜日に、梅田HARDRAINにてライヴをやります。前回とは違ったタッチの演奏になります。皆様のお越しを心よりお待ちしております。