秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

台風が過ぎても音楽をつくる!

季節が移り変わってきました。昨日激しい台風が九州を通過していきましたが、その後に肌寒い風が吹いています。

最近は外でayamiの作業をしています。どこでもmacを持ち歩いて音楽を作っています。外での作業は楽しいです。細かい作業はしにくいこともありますが、自宅よりも集中力を使って作れます。

そして近所のカフェやいろんなイートインで、パフォーマンス作品で使う音楽を日々制作しています。音の素材で使っている楽器はチープなもので、ハーモニカとか、流しの鉄板を指で鳴らしたりとかで、それらを録音したもので作っていきます。

制作時に使う音楽ソフト、pro toolsはまだ完全に操っているとは言えませんが、以前よりとまどいはなくなり、自分でどうやって作るかということをこのソフトの中で試行錯誤しやすくなりました。

さすが世界の音楽スタジオでメインに使われているソフトだけあって自由度は非常に高いです。

しかし自由に曲が作れるということは、その自由度が作る本人に負担としてかかっていきます。

マニュアルどおりに普通のポップスを作るようなことはしたくないので、それを外すようなことをしてはいますが、外れてしまいっぱなしになると自己中心で共感できないものができてしまいおもしろくありません。その案配も気にしながら、自分がどういった音楽を作ろうとしているのかを考えつつmacとにらめっこしています。

8月5日に書いたブログのように、現代音楽に目を向けています。中世クラシック音楽のようなメロディアスなものも好きではあります。そういったハーモニーも持ちつつ、自分が作る現代の、音楽的知識のない自分が作る音楽とは?と、日々少しずつ作っています。

2012年に亡くなった西川千麗というオリジナルの日本舞踊を作ってらした舞踊家の舞台衣装などを展示した展覧会が昨年12月にあったのですが、そこでいただいたパンフレットに、音楽の作り方について書かれていました。「呼吸によって音楽を作ることが正しい作り方です…」という一言に強い印象を受けました。

pro toolsの画面は基本は小節、タイムなどで区切られるグリットが表示されています。それらを消して真っ白なトラックに音の波形を編集していくのは羅針盤のない船のような気がします。

しかし今、自分の向かう作曲はそういった方向のように感じられます。グリットは大変便利ですが、そこに頼り切ってしまうと、うまく息を吸うような感覚で音楽が作れないように感じます。

時々聴く大好きな音楽家が、John Wallは、シンプルでありながらすごい強度を持った音楽を作っています。ブログにアップされた音楽も鳴らしたとたん強さにあふれていてシャキッとします。これは適当に作られたものではなく、技術に裏打ちされた音楽だからこそ、僕を引きつけるのだと思います。

先日高円寺百景のライヴを観ていきました。吉田達也さんをはじめとするそれぞれのミュージシャンはものすごい強度を持った演奏で、クタクタになりましたが、その分パワーをもらいました。めっちゃ踊ってきました。楽しかったし、自分自身に勝手に「ガンバレよ」ってエールを送ってもらったような気分になりました。技術力を持ちつつ、独自性を成長させる。そういったものが僕には必要です。

 

日々努力のみ、突き進みます。今日もワークショップをおこないます。飛び入りでもかまいません。皆様のお越しを心よりお待ちしております。


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