ひとりのダンス

私の職場には、ホールがあります。

えっと…コンサートなどが、行われたりする、ホール、です。


　　＊　　＊　　＊

朝。

各所を点検して回ります。


ホール。

電気のスイッチ…水銀灯。

この水銀灯、たくさんの電気が必要なので、点検時には点けません。


懐中電灯のあかり。
私の歩みといっしょに、くらくら、ゆれる。


職場では、ズックぐつ。

ちょっとした拍子に、くつが鳴る。。。きゅっ。


ホール特有の香りと、空調の連続した響きある音と、…

そして、誰も居ない音がする。


上手（かみて）は壁。袖トビラの奥に、吊り物操作のスイッチが並ぶ。


忘れ物はないか、とか、
非常口の施錠を確かめたり、調整室の機器を見たりして…


ふぅ～と、ちょっと、ちいさな深呼吸。



そして…　


そして、ね？


なんだか、踊ってみたくなっちゃったんです。


ダンスなんて、せいぜい、運動会や体育祭、高校時代の創作ダンスくらいなもの。


でも、いいじゃん？


これだけの広さ。　 そして、だぁれも居ないのよ？


懐中電灯を、床に置く…コトン。


遠くの壁に、懐中電灯の光の輪。。。ぼんやり。。



音楽は…何がいいかな…？


あ☆　そだ☆彡
　
シャカタクのみなさんの、、
ちゃらん　ちゃ、ちゃ、ちゃ、ちゃらん、、っていうのがいいナ♪

さぁ、、おもいきって・・・♪


　　手を伸ばすときは、その指の向こう…お陽さまに視線がとどくように。

　　足をななめ後ろに伸ばすときは、揃えた足の指先が、月へ届くように。

　　手を輪にしてまわるときは、地球の赤道の輪のように。

　　上半身のチカラを抜いて、うなだれるときは、地球の核へ届くように。

　　うなだれを起こして、身体ごと伸ばすときは、ときを受け止めるように。

　　走るときは、風が始まるように。

　　飛ぶときは、雲の浮かびのように。

　　止まるときは、カミナリに打たれるように。


おもしろぉぉぉい♪

（すみません、、動きをともなう、妄想のようなものです。。。）



少しのじかん。。。ぜいたくなじかん。。。


少しのじかんで、ぜいぜい　はぁはぁ。

な、、なんで、こんな、テンポの速い曲、選んじゃったんだろ？


そして、めちゃくちゃ。


ヨガを少しだけ（本当に短期間）、習ったことがあったので、
そんなのを思い出しながら。。

観客は、自分の姿の見えないワタシ。。自己満足の世界～



しかし。。ダンスの世界って、きっと、本当にたいへんなんだろうなぁ・・

みよう、みまねで、動いてみただけでも、たいへんさ、実感。

こういうこと、瞬時を含めて、すべてのじかんとすべてのうごきに、
完璧を目指んでしょう？

すばらしい。。

　　＊　　＊　　＊

ぜいたくなじかん。


もちろん。

職場のみなさんには、ないしょのじかん。

ひみつ。


えへへのへ～


Ray☆彡