月のひとに ～19 （コラボ編）『走るコンビニ』～

わたし。

月のひとになりたい。

　　＊　　＊　　＊


ある日。

いつものように　崖にすわって　青い地球を眺めていたら


ふっと　なにか　丸い・・丸い　気配を感じて


気がつくと　獏が　いた



「こんにちは」　と　声をかけてみた

「こんにちは」　と　獏が返してくれた



「何を見ているの？」　と　獏が訊ねてきたので

「地球を眺めていたの」と　応えたら


獏は　しゅん・・となってしまった


「どうしたの？」

「おなか　いっぱいなの」


地球で　おいしい夢を　たくさん食べすぎちゃって、と

獏が　鼻のあたまをかきながら　笑って云うので



「じゃぁ？　走ってみれば？」


と、云ってみた


「いっしょに走るわ。走ったら　きっと　おなか　すくわよ？」


「ほんとう？」　獏の目が　輝いた


「じゃぁ！」　と　私は立ち上がり、獏に立つように うながした


　　＊　　＊　　＊


…と、ここまで、来て・・


これじゃぁ？　きっと。

うきちゃまと、おなじネタになってしまうわ？と、思い――


考え直しました。


～～　★　～～　★　～～　★　～～　★　～～　★　～～


ある日。


クレーターの数を　かぞえていたら



ぶるぶる　ゆらゆら　



月が　ゆれだした



「どうしたの？」と、訊いてみた


「やっと、来た！」


応えた月は　うれしそう



ぶるぶる　

ゆらゆら


ぶるぶる

ゆらゆら




「見て！」



月が云うので　宇宙（そら）を見た




「まぁ！　彗星ね！」



おおきな　おおきな　彗星の

やがて　「ごぉ！」という、たいへんな音が聞えてきた




「ぶつかるわ？　どうしたらいいの？」


「だいじょうぶさ。届けに来てくれたんだよ」



「届けに？」



宇宙（そら）が　ごわごわと　ゆれながら

彗星の道が　ひらいてゆく



やがて　彗星の過ぎるとき



たくさん

たくさん


落ちてきた



ちいさくて

こまかくて


さらさらと


雪のよう



「土星の輪から　拾ってきたよ～」



彗星の声が　した



手の平に　受けとめてみると

それは　氷（こおり）の粉　だった




さらさら　きらきら

さらさら　きらきた
　


七色にきらめいて



あつまって


さらに　輝く




「きれい・・」


わたしの声に　月がゆっくりと　応えてくれた



「きみと　見たかったんだ」



手を　ひらき　

宇宙（そら）いっぱいに　からだ　ひろげて



その　透きとおった　さらさらを　受け止めた





「ありがとう！」



さけぶ月の声は　もう彗星には　届かない



長い　長い　尾の　道を残して

あっという間に　消えてしまった



「星は　みんな　ほしいものを　彗星に頼むのさ」



「彗星さん☆ 素敵なお仕事ね？」


「走る便利屋さんだね。」


「それを云うなら　『走るコンビニ』 よ？」


「え？」


コンビニを知らない月の　ふしぎそうな声に

わたしは　応えず




立ちあがり


歩いてみた


ざくざくと　音のする



振り返ると

さらさらと　おおわれた月は

きらきらと　光る星に 変わっていた　　


　　＊　　＊　　＊


ちょっと。。不作で　ごめんなさい(・・;)


・・推敲しないと・・・　いつか。



ドンちゃま♪　誘ってくださって　ありがとう☆

うれしかった・・誘っていただいたこと♪

あたたかな お気持ちに　感謝を(*^_^*)～☆


うきちゃま♪　このお題(・.・;)　むずかしかったのに☆

うきちゃまのアイデア　すばらしい♪

思わず、真似したくなっちゃった(^^)vえへへ



★うきさまのブログ～～ 雪華便り

　　　『走るコンビニ』


★sure_kusaさまのブログ～～　一閃一刀

　　　『走るコンビニ』


お二人のブログに寄せて・・Ray☆彡