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暗い気持ちになると
「ここ」に言葉を綴りたくなるのは なぜ?
夜更かしRayの想い日記♪
 ※更新は数日に一度です

ぜったい 捨てない

2018年08月03日 02時57分01秒 | キモチのいろ♪
「日本文学科出身です」 …と云うには、あまりにも

恥ずかしいくらいに、本を読まない私ですけれど。


大学時代は、レポートを書いたりするために、半ば、仕方なく、

本を読みました。


はい・・ ずいぶんと、失礼で・・すみません((+_+)) > 仕方なく



で。



あるとき。

「武蔵野夫人」 というのを、読まなければならなくなりました。


映画にもなっていたような気がします。


大岡昇平さんの作品だったでしょうか・・?



そして、わたしは、その本の内容を、ちっとも良いと、おもえませんでした。


「武蔵野夫人」は、当時(この本が出版された当時)、

ベストセラーにもなったように記憶しているのですけれど・・

わたしには、
ぜんっぜん、面白くなかったし、
ぜんっぜん、感動もできませんでしたし。。

それどころか、主人公の女性の行動や、言動が、どうにも、理解できなくて・・


   「どうして、そこで、そうなるの?」

   「なぜ、ここで、そんなふうに云ったりするの?」


ナゾが、ナゾを呼び、面白く感じられなくて。


だから、なかなか、読み進めることができなくて。


読み進めることができないことは、イライラな気持ちを招きました。



だって?

一生懸命に、読んでも、読んでも、

なかなか、残りのページ数が減らなかったんですもの・・



いま、こうして、ここに記していて。。

実は、あらすじさえ、あまり思いだせないのです。



年齢の離れた青年と女性との、恋愛っぽいお話だったなぁ。。というのを、

ぼんやりと思いだせるくらいです。



そして。


本棚には、まだ、その「武蔵野夫人」 ・・文庫本が置いてあります。


結婚するとき、実家から、持ち出してきていました。



たぶん、きっと、これから先、読むことはない。。読み直すことはない、と、感じます。



だけど・・


捨てられないんです。



洋服とか、雑貨とかは、「3年、利用しなかったら、捨てなさい。」とかって、云うでしょう?



だけど・・



「本」 って、捨てられます?



捨てられないと、おもいません?



実は、わたしは、雑誌も、捨てることに、ためらいを感じます。


というか、雑誌というものを、私が買ったのは、

今までの人生のなかで、10冊分、あるか?ないか?です。


そして、それらの雑誌。

捨てられなくて、すべて、とっておいてあります。



その中の、3冊は、大学時代に買ったもの(雑誌)でした。



   同じ学科の友だちが、表紙を飾ったもの。

   教育実習で、私の受け持ったクラスの女の子が、モデルになったもの。

   そして、就活のとき、参考にしようと思って、買ったもの。


  *  *  *


本。


雑誌。



たくさんの、文字。


たくさんの、言葉。




言葉の連なりは、きっと、こころの現れ。


こころは、繋がっている。



嗚呼、繋がっているはず、なのに・・



なのに、なぜ・・

「武蔵野夫人」 に、私のこころは、繋がらなかったのか・・


  *  *  *


う~ん?


いま、おもえば・・



主人公の、白黒はっきりとは、付けられない、「葛藤」の気持ち、が、

テーマだったのかもしれません?


まだ、大学生だった私は、その「葛藤」を理解できるほどの、
精神年齢ではなかったのかもしれませんし。。


恋愛自体が、夢のなかだったからかもしれませんし。。


  *  *  *


昨日から、3日間、非番などで、お休みなんです。


本棚の整理をしようとして、ふと、目についたこの本を、

眺めながら・・



手に取ってみて。



ぜったいに、捨てない、と、・・


本は捨てられない、と、おもったのでした。


Ray


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
得した気分 (スズキ)
2018-08-03 10:25:29
本棚にあった「武蔵野夫人」にふと目に留まったことから、
現在のRay様が、
これを読んでいた頃の気持ちの回想から始まって、
そして別に大切な本というわけでもないのに、
本や雑誌は捨てられないという、
1冊の本に対するいろいろな思い・・・。

いやあ、こういう話は大好きです。
いい短編小説を読んだような、すごく得した気分になります。
何でもない些細なことから、書き手の心が伝わってくるようで、
気持ちが豊かになった気分です。

ちなみに、わたしは本棚はきちんと整理したい方ですが、
しかし、本によってはフリーマーケットに寄付とか、
汚れた本ならかまわず廃品に出したりもします。
返信する
本は「拾っても」「捨てる」ことはない (星光輝)
2018-08-03 13:09:52
Ray sama

まだ本を拾ったことはないが
私の場合は「本を売ったり」「捨てたり」はできない
本は好きです
棺に入った時には
遺体が良く燃えるように
自分のベスト8の本を
棺に入れてもらい
本とともに昇華したいものだ
白煙となり青い空へ消え逝く

すいません
Ray samaの
コメントコーナーに
棺 遺体 の文字を
連ねてしまい
申し訳ないです
返信する
美しい書棚への憧れ♪ (Ray)
2018-08-03 13:48:04
こんにちは♪スズキさま♪
「いま」 が、いちばん、暑い時間帯ですね(^O^)~♪

…恐縮しながら、読ませていただきました。
「ほんとうに」 恐縮しております。

・・・ありがとうございます・・☆彡


わたし、この日記、「投稿する」のボタンをクリックするとき。。
こころの中で、大岡昇平さまに、お詫びしました。

  *  *  *

スズキさまの本棚を、想像してみました。
こころを、、飛ばしてみるようにして・・

  ぎっしり
  そして、きちんと

  お部屋の中で、その重みと共に、尊重されている・・


そんな光景が浮かびました♪


大切にしていらっしゃるからこそ、その本の「本当の行く末」を、
スズキさまは、考えていらっしゃるような、、そんな、気が、しました。

そして。

スズキさまのお話を読ませていただいて、「花」を、思いだしたんです。

「花」 は、見苦しくなったら、ちゃんと、捨てなさいって、聞いたことがありました。
「花」 の人格?を、尊重している感じがしたんです。


廃品に出せば、
文字から繋がるこころは、紙といっしょに、きっと、新しい何かに生まれ変わって。

フリーマーケットに出すなどしたら、
「この本はどんな人が読んでいたんだろう」って、
新しい読み手の、想像の世界が広がりそうです。


この、そらの、向こう・・スズキさまのお考えに触れさせて頂いて・・

感謝します☆

Ray
返信する
丁寧なお気遣いをいただいて・・ (Ray)
2018-08-03 14:06:42
星光輝さま☆こんにちは♪

日が、一日一日と過ぎています。
当たり前ですけれど、この暑さが、「続いている」 ことに、驚いています。

  *  *  *

「待って! 行かないで!」

かなしい想いにとらわれました。

そして、私なら。。と、考えたとき・・

  流産した子どもたちの、エコー写真
  婚約指輪
  結婚指輪
  ダンナからプレゼントしてもらった指輪

あれ?指輪ばっかり・・

だけど、指輪って、燃えないから、入れること、出来ないのですよね・・

そしたら、骨壺に・・

  *  *  *

「昇華」 …好きな言葉なんです。

と、いうよりも。。
昇華という言葉を知った日から、
昇華できることを、願って。

願って。
願って。

願いながら、苦しい日々を過ごしました。

「いま」だって・・・苦しい日々は過ぎたのに、未だに、まだ・・

  *  *  *

あ・・

申し訳ありません。

星光輝さまのコメントのお返事に、
流産、骨壺の、文字・・

わたしも、ごめんなさい<(_ _)>

  *  *  *

どうか。。思っていらっしゃるとおりの、お言葉を・・☆

Ray
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