犯罪の心理 １

きのう。

職場。


ホールご利用のお客様が、帰られた、あと。

エプロンを着けて、ホールのお片付けをしていた、わたし。



ＯＳさん（男性・60代）は、お昼の休憩へ。

所長は、事務所。



久しぶりに一人で、お片付け。


けっこう、チカラ仕事の部分もあって、それなりに、汗(・・;)


やがて、入ってきた、清掃のＨさん（女性・70代）

清掃の皆さまは、３名。
全員、女性で、70代だけれど、みんな、元気♪元気♪


ちょっと、会話をしていると・・


　　　Ｈさん　「聞いた？　まぁた、トイレットペーバー、なくなってたのよ？」

　　　わたし　「あ…　また、なんですね・・」


トイレの個室。

予備のトイレットペーバー。


清掃の皆さまが、いつも、２つずつ、準備してくださっているのだけれど・・


　　＊　　＊　　＊


初めて、その掲示を見たのは、大学生のとき。

駅のトイレを利用したときの、個室のなか、でした。


　　　「トイレットペーバーのお持ち帰りは、ご遠慮ください」


え～～～？　って、びっくりして。



だって？

いくら軽い、とは、いっても、かさばるじゃないですか？


それなりに、大きなバッグじゃないと、、入らないんじゃ・・？



でも。


気を付けていると、

お店などにも、そのような掲示があることに、気が付きました。



　　ホテル

　　デパート

　　レストラン



それぞれの場所の、それぞれのトイレに、

気遣いをもって、遠慮がちに記されたその掲示の その場所は、

「そこ」で、トイレットペーバーが、恐らく、頻繁に、盗まれているのでしょう。


もしかしたら、失くなる状態を、数値チェックしている所もあるかもしれません？



明らかに、盗難なのでしょうけれど、

被害届を、警察に出すほどじゃないのかも・・？


たぶん、盗んでゆく人も、「捕まることはない」　と、わかっているのだろうなぁって

感じます。


　　＊　　＊　　＊


トイレットペーパーを、盗ってゆくひとって・・

どんな人…なんだろう・・



私の職場の場合、

トイレは、私たちの居る事務所を通らないと、行けない造りになっています。


事務所には、カウンターが窓口に設置されていて、

私たちは、広くわりと全体を見渡せるようになっています。



そんなところを、平然と、歩いて、通ってゆく・・



いえ。

平然ではないかもしれません。



最初のうちは、こころの中で、葛藤があったかも？



けど。　でも。


繰り返すうちに、「見つからない」　「捕まらない」　が

「大丈夫」　という気持ちを生んでゆき

こころのなかで、「それ」が、大きくなってきて。


日常的になってゆき。。


やがて、「平然」という表情になってゆく・・


それは、きっと、犯罪の心理のひとつかもしれないなぁと

いつも、おもうのです。


トイレットペーパー　という、軽い重さの、比較的安価なもの、

大変に大きな金額や、大きな犯罪であったとしても、

共通の心理なのかもしれないなぁと、いつも、おもいます。


Ray