いつか
月のひとへ とどけたい
* * *
もしも わたしの足元に
月のかけらが あったなら
もしも わたしの指先に
月のひかりが あったなら
もしも わたしの髪かざり
月から おりてきたならば
音のする わたしの鼓動
そのひずみの 小さな影に
いつか 見た 広い夕陽を閉じ込めて
色があることは 幸せなの
つぶやく声は わたしの音
髪かざり
そっと 手に触れて
記憶をたどる… たどる…
指先に よみがえる 冷たさは
月のひかり
足元に 奪われる 形は
月の道
わたしは ゆく
この道を
夕陽の重なり
色をつむいで
Ray
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