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「ご飯は僕が食べる」、「僕はご飯を食べる」 (4)

2024-05-26 23:27:12 | 日本語文法
(1)ご飯は僕が食べる
(2)僕はご飯を食べる

(1)の文は食べられるご飯に「は=あり」が付いて、主語・主題になっている。

そういう意味では「象には長い鼻が付いている=日本語的受動態」と同じだ。
「ご飯は僕が食べる」は日本語的受動態だ。
この文の「ご飯」が目的格・対象格であることをはっきりさせるために

(1)ご飯は僕が食べる
= ご飯をば 僕が 食べる 「ご飯は → ご飯をば(をは)」と変更
= 僕が ご飯をば 食べる  語順を変えた
≒ (2)僕は ご飯を 食べる  (1)とほぼ同じだ。
= 僕は ご飯をば(をは) 食べる  「ご飯を → ご飯をば」と変更

(1)と(2)二つの文は目的格・対象格の「を」省略した形だ。
(1)と(2)は同じ文だ。

「象には長い鼻が付いている」
=象は 長い鼻が 付いている
=長い鼻が 象には 付いている
=長い鼻が 象は  付いている

こう言っても同じだね。
目的格を表す「を、に」を省略しても大丈夫なのか?

全約古語辞典
>「に」=格助詞、接続助詞。
>    位置、行先、相手、原因理由、手段方法、状態、目的、添加…

「に=ni=n+i(い)」となっている。
つまり「に=ni=n+i(い)」はもともと「い(i)」であって
「n」は二重母音化を防ぐために挿入したと考えても良い。

つまり「に=い」と言っても良い。
そういう目で格助詞「に」を解釈すると

「象には長い鼻が付いている」
=象(という物) あり 長い鼻 持つ 付いている」

位置、空間的な場所を示す
>https://keirinkan-online.jp/high-classic-japanese/20201209/1004/3/
>この人、国に必ずしも言ひ使ふ者にもあらざなり。
>(訳) この人は、国司の役所で必ずしも召し使っている者でもないようである。

 この人、国に必ずしも言ひ使ふ者にもあらざなり。
=この人、国(という組織)必ずしも言ひ使ふ者(者)もあらざなり。

もともとは「i」であったが、「ni=n∔i」になって位置を表す格助詞に
使われるようになった、のであろうか。わからんな。






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