ブックメモリー

とりとめなく書いてます(/・ω・)/ブーン
読んだ本の感想、作家について、日々考えていることなどなど。

キャベツとレタスの見分け方―あの日の献立を推理する―

2019年10月17日 20時30分18秒 | 雑記


キャベツとレタスをはっきりと見わけられることができるようになったのは何歳ごろからだろうか。

あの日の夕方、姉が母に庭先でメタクソに怒られていたのは、キャベツを買って来てねと頼まれたのにレタスを買ってくるという特大ホームランを放ったためだ。
最高にかましてくれた姉である、忙しい夕食時であることを差し引いても褒められてしかるべきだったのではと私個人は今思うのだが、そのときに母は鬼のようだった。

時を経てふとこの出来事を思い出し1人にやにやとしていたのだが、しかし。
ここで一つの大きな謎が生まれた。
母の怒りの言い分はこうである。「夕食に使うからお願いしたのに!」と。
では必ずキャベツでなければならなかったその日の献立とはいったいなんだったのだろうか。
残念ながら私はまったく思い出せない。
よって事実や推察を積み上げてあの日の献立を突き止めて行きたいと思う。

そもそもの話。いくら切羽詰まっていたからといって、子供にキャベツとレタスを見分けて買って来いというのは、ゲームで言えばイージーを通り越してハードいやエクストリームモードをいきなりクリアせよと無茶苦茶を言っているようなものだ。
どちらも「緑で/でかくて/丸い」野菜である。オトナはそこんところを忘れている、そう、子供の目には赤いニンジン、紫のナス、緑だが形が特徴的なピーマンなどとは異なり、両者はとてもよく似て見えるのである。
姉さんは私より3つ上と、いっても当時は小学1,2年生である。
わからなくなったらお店の人に聞くのよ、と言われても1人でお店に行って、レジを通るという試練を与えられ、とっくにキャパオーバーの幼子にそれ以上を望んではいけない

だが少し考えてみても、キャベツでなければならない献立というのはかなり限られる。

以下、検証の一部である。
1.サラダなら言わずもがな。どちらでも良いし、むしろ子供にとっては噛みくだくのがたやすいレタスの方がありがたい
2.仮にトンカツやコロッケ等の揚げ物であった場合はレタスならばセーフないし合格といえるだろう
3.仮にブタしゃぶに添える野菜であってもこちらもセーフというよりはこちらはレタスの方が正解だと言えそうだ
4.スープをつくるための具材の1つだったという線も考えられなくはない。これは煮るとへたり具合が酷いレタスには少々荷が重いかもしれない。ただし荷が重いだけでアウトではない・・・
(略)
以上のことから導き出された、あの日あの時の夕食の献立が確定した。
唯一絶対無二のキャベツ料理、それは
ただ一つ、そう―

ロールキャベツ、である。

納得いただけただろうか?確かに姉が母にしこたま叱られるはずだ。
ロール”キャベツ”というキャベツの名を冠した料理を作るのにその”キャベツ”がない、とはこれは大問題・・・
・・・と、ここまで来て最後の最後、大きな問題に私が今、まさにぶち当ってしまった。

検索エンジンで「ロールレタス」と検索したらレシピが出て来てしまい、この文章のオチが迷子になってしまったのだ。












ありがとう、ありがとう乙女ゲー制作会社さん

2019年10月16日 19時05分36秒 | 雑記

近頃、いわゆる乙女ゲーにはまっている。自分好みのキャラクターを選択し、甘酸っぱい恋を存分に体験する。

最初に断っておきたいのは、これは浮気ではないと、いうこと。断じて違う。男性がAVを見て“ピー”以下のものだろう。
日ごろから友人と「ホストに行くのは浮気になるのか」などと議論してしまうほど私の貞操観念はガッチガチなのだ。

異論は受け付けます。


大変性格が悪い私はそういった類のものを、やったこともないくせに鼻で笑って馬鹿にしていたのだが、いざやりはじめると、きゃあああ!すばらしい!とあっさりと篭絡されてしまった。

ただ、複数の乙女ゲー(主にスマホアプリ)をライトに遊んでみた結果、大きく分けて2つほど残念な部分があったので以下に記しておく。

まず1つ、主人公(一応自分)の性格設定が可愛らしくて辛いという点。
性格が明るくって頑張り屋さんで、当然美人。つまり私自身が最も恐れる朝ドラ的主人公、要するに悲しいかな自分の性格と全くことなる
つきましては、最初に主人公の性格を最低でも4タイプぐらいから選べるようにしていただきたい。

1.明るい姉御肌タイプ
2.人懐っこい愛されタイプ
3.引っ込み事案だが頑張り屋さんタイプ
4.基本他人と会話がかみ合わない社会不適合者タイプ


2つ目。ゲームということは百も承知なのだが、結構初っ端から何にもしてないのに相手キャラおよび周囲がとにかく褒めまくってくれてしまうという点。
「かわいいね」「俺だけのものにしたい」「いつも頑張り過ぎ」「大好きだよ」等々。
そんなことを言われるほどの人間ではないと日ごろから痛いほど感じている私は、毎度毎度切ない気分にさせられる。そんな褒めてくれるな、と。
よって、恋の相手キャラにも「お前の体型にその服に合わないよ」「有給消化中だからっていたって、こんな時間にログインしやがって。早く寝ろや。そもそも早く次の仕事探せ」とか「え、こんな話題も知らないの?マジで社会不適合者」とかはっきり言って頂きたいのだ。
どんな服を着ても何をやっても「綺麗♡」「そんなところも可愛いよ」「ありのままの君がスキ」なんて白々しいことこの上ないではないか。
ダメなところははっきりとダメと言ってくれなきゃ

・・・なんてことをつらつらと書いて気がついたことがある。
これはゲーム会社さんの優しさなのでは、と。
そんなゲームをこしらえるのは簡単だ・・・だけれど、私みたいなアホが引っかかったら、もう本当の意味で社会的に死んでしまう。
だから、そう、例えゲームであっても陰キャをあえて突き放してくれているのではないか、と。
ゲームの世界に閉じこもってはいけないと、さあ社会にでるのです。生きていくのですよ、自分の足で立って。

ありがとう、ありがとう・・・ありがとうゲーム制作会社さん。
ただでさえ現実逃避しがちな私を、現実に押しとどめてくれて。ありがとう。

ありがとう。この御恩はいつか・・・


占いハラスメント/人はみんなハラスメントで構成されている

2019年10月14日 09時51分30秒 | 雑記


世の中ハラスメントがあふれている、という書き出しにも既視感があるほど、世の中ハラスメントにあふれている。
うんざりされているところ大変申し訳ないのだが、ハラスメントハラスメント連呼すること自体がもうハラスメントだと、ハラスメントがハラスメントによってハラスメントされるその前に、あともう一つだけこの世にハラスメントを生み出したい。
すなわちそれは「占いハラスメント」略して「占ハラ」。

こんな経験はないだろうか。朝、忙しくバタバタと出かける準備をしているときふと時計代わりにつけていたテレビから明るいアナウンサーの声で「○ガツ生まれのお友だち、今日のあなたは大凶です♡ 細かいミスを連発して周りからの信頼を全て失いそう。ラッキーアイテムは花柄のハンカチ。それでは今日も一日、いってらっしゃい♡」
と、聞こえたことは。

思えば、小学生のときから私はこの占ハラに酷く悩まされていた。
ああ、今日私は大凶かと嘆き悲しむ・・・と思えば、その次の日は兄貴が大凶、兄貴の身を案じる羽目になり、次の日は父や祖母が、気になるあの人が、隣の家の親切なねーちゃんが・・・と気が気でない日々が続き、やっと他の人の身を案じる必要がないときは単に自分ターンのいう有様である。
そのループは延々と続き同時進行で毎日毎日「黄色いリボンを付けたお友だちといると吉だよ!」「大きな声で苦手な人に挨拶してみよう!」などという無理ゲーを押し付けられるのだ。

これをハラスメントと言わず一体なんだというのだろう・・・と、言いたいところだが
この占いハラスメントは割り合い簡単に回避することができる。

流行りの言葉で言えば「嫌なら見なきゃいい」のだ。

朝からどん底に突き落とされたくなければテレビを観なければ良し。
雑誌等に無邪気に掲載されているページはそっと閉じれば良し。
一番困るのは大きな町にある電光掲示板にデカデカと掲載されるときだが、そのときも目を逸らすか閉じれば良いのだ。


自分でほぼ完全に回避できるということは、これはハラスメントではないのかもしれない
しかしハラスメントの定義はなかなか複雑で、相手が嫌だと思ったらもうハラスメントである、という。

ならば小さい頃、苦手なゴーヤを猛烈に食べさせてきた両親の私に対する仕打ちはニガハラでは?
しかしいつまで経っても最後の一口を食べきれず椅子に座り、親の家事業務を妨害していた私は親に対して何ハラ?育児拒否ハラ?



うっかりすると「美人ハラスメント」「高身長ハラスメント」なんて言葉まででてきそうで怖い。
「根暗ハラスメント」「無表情ハラスメント」「すっぴんハラスメント」などと言われたらもう大変。
表情が暗すぎてうざい、あなたは人を不快にさせている、あなたが思っていなくてもそれはね、アウトなんですハラスメントなんです
なんて言われたら私はもう生きていけない。

こんなことをグダグダ考えていると、人はひとり1人ハラスメントの塊ではないかなぁ、と。
お互い他人に対し、ハラスメントをぶん投げ合い、ぶん殴りあいをしながら人生を生き抜いていく・・・のかもしれない。

2019-10-14 09:51:30 追記