時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

嘆きのMD   ~MDは今・・?~

2019年07月15日 | 音楽活動

 

 

長く続いたカセット時代の後に出た録音媒体がMDであった。

まあ、DATなどもあったけれど、当時企業はMDを普及させようとしていた印象を私は持っていた。

今ではメモリーカードが全盛だが、思えばMDの時代って短かったような印象がある。

 

なんか、MDはすぐにメモリーカードに取って代わられたように思える。

カセットの時代はけっこう長かったし、それに比べたらMDは・・・。

完全に普及しきる前に、すたれてしまった気がする。

 

個人的にはMDはけっこう重宝していた。

カセットからMDに切り替えるのは私は案外遅かった気はするが、いざMDに切り替えてみると、カセットの良さを残している部分があったので、なじみやすかったし、使い勝手もよかった。

 

なのになぜMDの時代は短かったのだろう。そのわけを知りたくて、少し検索して調べてみた。

いろんな要因はあったようで、パソコンとの連携がうまくいかなかったとか、容量の中途半端さ、Ipodの登場、MDデッキの普及率がさほどではなかった・・・などなど。

 

また、当時ビデオテープレコーダーの規格争いでDCCやDAT,など様々な新たなレコーダーが出てきてて、そこにさらにMDが加わることになり、利用者はどれが生き残るかわからない新世代レコーダーにすぐには飛びつかない人が多かったらしく、MDという新機種を懐疑の目や様子見で見ていた・・・というのは、分析として興味深かったし、それなりに納得もした。

 

買ってもほどなくして消えてしまうのでは、単に市場を荒らすだけだから。

その様は、かつてビデオデッキでのVHSとベータの規格争いにも似た・・というか、その争いに懲りたユーザーの思いもあったのではなかったか。

 

結局、ユーザーの懐疑的な思いは測らずしも当たってしまい、MDは廃れていってしまった。

当時のことを覚えている人で、結局MDには手を出さなかった人の中には、「やはり、MDに手を出さなくてよかった」と思っていたりする人もいるのでは。

 

 

私も最初はMDに懐疑的な思いはあった。なのですぐには手を出さなかった。

でも、私のまわりにはMDに手をだした人は多かった。

その人たちの意見を聞くうちに、カセットに慣れてる人にとってはMDはなじみやすいと思う・・・という意見を聞くようになり、やがて「それなら」と重い腰を上げて私もMDに手を出したのだった。

 

で、手を出してみたら・・・確かにカセットになじんでいた私にはMDはカセットに近い感じで使えた。

しかも、カセットにはなかった「頭出し」はできるし、音もカセットより良い音に聞えたし、カセットより小さかったから持ち運びしやすかった。

カセットにはなかったそんな利点があるうえに、録音できるMDウォークマンを持ち運べば、浮かんだメロディをいつでもメモ代わりに鼻歌で録音することもできたので、私はかなり重宝した。そのへんは、かつてのカセット時代のレコーディングウォークマンと同じだ。

 

この日記を書いてる今現在も、私はMDウォークマンは重宝しており、現役で使っている。

とはいえ、MDの時代が過ぎ去った現実は把握しているので、MDウォークマンの利用はあまり酷使にならないように気をつけてはいる。

でも・・・いずれは壊れることもあるのだろう。

 

 

聴けば、シニアの世代の間では、今でもカセットは現役で使われているらしい。

前述の通り、カセットになじんだ方には、MDはかなり受け入れやすい機種だったと思う。

カセットと同じ手間で使え、しかもカセットにはない機能(頭出しなど)もあるので、今後も細々と残っていってほしいのだが・・。

 

MDを開発した会社は、作って売った責任もあると思う。

衰退したからといって一切を生産終了にしたりせず、MDを買ったユーザーのためにも、細々とでいいから、残していってほしい。

 

開発して市場に出して争わせたからには、それを買ったユーザーに対して責任はあると思う。

 

開発して出し逃げ・・・なんてことにならないように。

 

 

それもこれも・・私がMDを今でも使いやすい機種だと思っているから。

 

 

もっとも・・そうは言いながらも、最近の私はライブではボイスレコーダーを使ってはいるけど。

でも、・・前述の通り、家ではMDウォークマンは、酷使にならないように大事に使っている。

細々と。

 

 

それにしても・・シェア争いというのは、やっかいだね。

かつてのベータとVHSテープ。

家庭用ゲーム機。

などなど。

企業は旗色が悪ければ撤退すれば済むのかもしれないが(負債はあるかもしれないが)、負けた側の機種を買ってしまったユーザーのことも考えてほしい。

 

ちなみに、調べてみたところ、今でも細々とMDデッキを作り続けている会社もあるようだ。

その理由が「商売にはならなくても、昔からオーディオを支えてくれた方々が持ってる古い音源を、聴き続けられるようにしておきたい」という思いによるものだそうな。

その心意気、泣かせる・・・。  なんて良心的な会社なのだろう。そういう会社があることは、救いだと思う。

そんな社風があることや、そんなハートの社員がいることは、会社にとって宝物ではないだろうか。

買ってくれたユーザーを大事にする、そんな会社こそ、いつまでも残り続けていってほしい。

これからも応援しています、ティアックさん。

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2019-07-16 20:17:14
テープレコーダー、CD以外にMDがあったことさえ、数年前まで知りませんでした。


MD専用機まで必要とあれば、一部に需要はあっても、広く普及していくことは困難だったでしょうね。


テープレコーダーと違い、頭出しできる長所は大きいです。

しかしCDとの違いが、よくわからない…。


いったい、どういう違いがあるのですか?
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Unknown (だんぞう)
2019-07-17 17:48:25
そう、あったのです。
ただ活躍期間が短かったので、今となっては知らない人も増えてるのかもですね。

MDはMDプレイヤーがないと再生も録音もできません。
構造上、カセットデッキとの互換性もありませんし。
せめてパソコンとの連携がうまくいければ、よかったのに、、、とは思います。

頭出しのできるカセット、、、みたいに考えれば、カセットよりは便利なんですけどね。

CDよりサイズが小さく、カセットのように気軽に録音もでき、カセットのようにラベルに収録曲の内容を記しておくこともできます。
容量は、60分カセットよりは大きいが、90分カセットよりは小さい、、、そんな感じでしょう。
とりあえず私が使ってたMDは、そうでした。
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