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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ギブソンL50の帰還

2022年10月30日 | 音楽活動

リペアに出していたギブソンL50というギターが帰ってきた。

実は先日久しぶりにギブソンL50を弾こうと思って、いざ手にしてチューニングをし始めたら、いきなり6弦のペグが割れてしまった。

パキパキと、粉粉に崩れるように。こんなペグの割れ方を見るのは私は初めてだったので、ショックだった。

 

このギターは、1952年製の、いわゆるビンテージギターだ。

ビンテージギターというのは、近年特に値上がりしてきてるらしいが、そもそも1970年代頃にはすでにビンテージギターは人気があった。

でも、値段相場はピンキリだった。ビックリするほど高価なギターもあれば、意外なほどリーズナブルなものもあった。

だが、全体的に、近年は値上がり気味らしい。

ビンテージギターとは言っても、このギブソンL50は、比較的リーズナブルな楽器だ。まあ、だから入手できたわけだが。

このギターはギブソンのラインナップの中では、入門用ギブソン…そんな位置づけだったのかもしれない。

ギブソンの入門用ではない、このタイプのモデルの上位機種にはL5や、スーパー400などのモデルがあり、それだととんでもない値段になる。

だが、私の入手したL50は、L5やスーパー400とは値段が一桁安い。当時の学生にも購入しやすいモデルだったかもしれない。

 

私がこれを入手したのは1990年代で、確か町田の中古楽器屋で購入したはず。

ちなみにその楽器屋は、もうないようだ。

今は2022年だから、1952年製のこのギターはかれこれ70年も前に製作されたことになる。

経年変化で、ペグがもろくなっていたようだ。

楽器屋の話によると、このペグはベークライトというプラスチック製らしい。

なんでもベークライトは、それなりに強度のあるプラスチックらしいが、さすがに70年という年月によって劣化があったのかもしれない。

衝撃だったのは、6弦のペグだけでなく、他の弦のペグも、チューニングしようとして回しはじめたら、6弦のペグ同様に割れてしまった。

一気に何本も。

こうなるとチューニングどころではない。

ペグの総取っ替えをしないと、ギターとしての機能がなくなる。

大急ぎで、楽器屋に持ち込み、ペグの総取っ替えを頼んだ。

 

リペアに出して数日後、修理完了の連絡があり、「よし、これでギブソンL50復活!」と思い、店に取りに行き、無事にL50退院!

受けとる時、楽器屋の店員さんから、「このギター、状態が良いですね。」と言ってもらえたので、満足。

帰宅して弾いてみたら、おお、やはり弾きやすい。

こうでなくっちゃ。

元々このギターは、弾きやすいギターだったのだが、実は前からペグはまわし辛くは感じてた。

だが、それがすっかり直っており、実に快適。

ビンテージ特有の「手に馴染む感覚」も良好。

 

 

↑ ペグを交換してもらった後。これでやっと普通に弾けるようになった。

 

 

このギターは、アーチトップギターと呼ばれるタイプのギターで、別名ピックギターとも呼ばれるタイプ。

タイプ的にはブルースやジャズっぽい音楽に向いていると、よく言われる。

普通のフラットトップギターとは、また一味違うサウンド。

通常フラットトップギターを弾き慣れてて、ふとこのギターに持ち替えると、結構良い気分転換になる。

 

リアルビンテージなので、音は枯れ枯れで、気持ち良い。

なにより、前述のように、手によく馴染む感覚が愛しい。

 

 

 

 


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