
3月11日。
今年もまた、当たり前のように、この日がやってきてしまいました。
そうです、あの日です。
あれがあった日。
東北地方に甚大な被害をもたらした、あの忌まわしい天変地異があった日。
東京の震度は、確か5強でした。
それでも、色んなものが落ちてきたり、交通期間が麻痺したり、帰宅難民が溢れたのでした。
でも、東北地方の被害は、こんなもんじゃありませんでした。
あの化け物のような津波の映像は、とうてい忘れられるものじゃありません。
あの後しばらくテレビで流れていた、同じ内容のCMの繰り返しは、トラウマのように覚えています。
二度と見たくないCMとして、深く深く心に刻み込まれています。
もしもまたあのCMを見たら、当時のことが生々しくよみがってくるような気がします。
思えば・・原発の事故がなければ、もっと復興も早かったでしょうね。
そういうことも考えると、やはり・・・原発再稼働はどうなの?と思えてなりません。
原発の事故があったから、ここまで苦しみが長引いているのではないでしょうか。
ドイツのメルケルさんは、福島の悲劇を知って、ドイツの国策を脱原発にシフトしたとのこと。
本当はそういう姿勢、日本が世界のどこの国よりも先にやらねばならない姿勢なのではないでしょうか。
そして、日本は世界のどの国よりも熱心に、脱原発を世界に啓蒙していかねばならない立場なのではないでしょうか。本来。
原発事故にあっていないドイツに出来て、原発事故のあった日本で、なぜ出来ないのでしょうか。単純に不思議です。
日本だって、教訓という言葉も意味も姿勢も知っている国のはず。
なのに、それが行動におこせていない。
まるで、原発事故などなかったかのようにすら思えます。
あの事故から、何も学んでいないようにすら思えたりします。
なんだか、世界に恥ずかしい気がしています。
特に、原発事故を経験していないドイツが日本から教訓を得て、ドイツから脱原発を日本に勧められるなんて、ドイツに対して面目ないというか、恥ずかしいと思いませんか?
あの事故があったのは、ほかならぬ、ここ・・日本なのです。
原発再稼働に肯定的な方、どうかそのへんのこと、よく考えてもらえませんか。
原発の存在が生活や収入に直結する方もいることでしょう。
でも、またああいう事故が起こったら・・・どうなるのでしょう。
それを考えると、原発が稼働し続ける未来が恐ろしいです。そう、このままいたら、未来が恐ろしくなります。
再稼働推進派の方、もしもあなたが原発のすぐ近くに住んでいたとしたら、再稼働を推し進めたいと思いますか?
再稼働推進派の方、原発のゴミを、あなたの家族の住む場所のすぐ近くに捨てられたら、どう思いますか? 稼働すればするほど、ゴミは増え続けるのです。
今では、福島原発の悲劇は、チェルノブイリよりもひどい、世界最悪の原発事故だとも言われているのです。
そういうのが日本で起きてしまったのです。それでも再稼働を言いだすことができるのが、それどころかその方向に進もうとすることさえできるのが、不思議でなりません。
原発事故は、人間が簡単に制御できることではないことを、あの事件で日本人は学んだはずだと思うのですが。
あの爆発の報道を知った時、どんな気分になりましたか?
絶望的な気持ちになりませんでしたか?
それを思い出してください。
じゃないと、本当の意味での「復興」にはつながらないと思います。
教訓を得て、それを行動にうつす、その勇気と賢さを、この国だって持っているはず。
本当の意味での「復興」のために。
国土、環境、経済、そして心の復興のために。
地震や津波は自然災害なので防げません。
でも、原発の事故は、人間の心がけ次第ではないでしょうか。
私はあの日のことを忘れません。
未来が恐ろしいのでは、いつまでたっても景気もよくならないと思います。
日本にだって、未来はあるのですから。
もっと未来を大事にしませんか?というか、少しでも未来の不安の種をとりのぞきたくはありませんか?
福島原発の悲劇は、今も進行中なのですし・・。
震災で亡くなられた方の御冥福を、改めてお祈りいたします。
そして、震災の後遺症で今でも苦しまれている方が、一日も早く苦しみから抜け出せますように。
黙祷・・・・。