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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

アマチュアロックバンドの弱点

2014年12月09日 | 音楽活動

色々なものの「弱点」について書かれた雑学本を、以前読んだことがある。

その本の中では、ロックバンド(主にアマチュア)の弱点についても書かれてあった。

アマチュアバンドの弱点って・・・・なんだろう?

リズム?集客力?自作曲?ルックス?コンセプト?方向性?演奏力?・・ほか?

と思いながら読んでみると、そこには・・

(アマチュア)バンドの弱点は、ズバリ! 「ドラマー」である・・と書いてあった。

ドラマー・・もちろん、ドラムを担当する人のことである。

 

弱点がドラマー・・とはいっても、その本に書かれていたのは、リズムキープ力とか、メリハリとか、グルーブとか、アンサンブルとか、音量バランス・・とか、そういうことではなかった。

では、どういうことだったかというと・・

 

「ドラマーの数の少なさ」

 

ということであった。

なるほど! 確かにそれは言える。

私は妙にに納得した。

そういえば、私が組んできたバンドでも、ドラマーは、他のバンドとかけもちしていたことは何度か、あったし。

 

考えてみれば、ギタリストは星の数ほどいる。

ベースに関していえば、ギターからの転向も、少なくても他の楽器に比べたらやりやすい(もっとも、ベースにはベースならではの技術もあるし、それを突きつめていけばキリがないのであるが)。

鍵盤は、子供の頃から習っている人もけっこういる。

ボーカルに関しても、楽器が必ずしも弾けなくても(もちろん、弾けるほうが有利ではあるけど)できるし、カラオケ屋などにいけば気軽に練習もできる。

だが、ドラムは・・・確かに少ない。

バンドを組む時、ギターやベースやボーカルは割と見つけやすいけど、ドラマーは中々いないので、苦労した方は多いのでは?

いたとしても、どこかのバンドとのかけもちでもいいから入ってくれ・・とか、あるいは結局は昔のバンド仲間を頼ったりとか。

 

もちろん、管楽器や、その他特殊楽器などの奏者もギターなどに比べたら少ない気はするが、ロックバンドの基本編成といえば、ギター、ベース、ドラムが一般的。鍵盤も入れてもさしつかえないと思う。

その中で、一番演奏者がアマチュアの中に少ないのは・・・やはりドラムだ。

ドラムは、部屋で練習するのが難しい。もちろん練習用の、音が響かない「練習用ドラムセット」というのもあるが、場所をとるという意味では同じ。たとえ練習用のドラムセットでも、四畳半ぐらいの部屋に入れたら、相当空間は狭くなる。

また、ギターやボーカルやベースなどは、その気になればステージで動き回ることもできる。

だが、ドラムはそうもいかない。しかも、たいがいドラムはバンドの一番後ろにいる。

重要性の割には、ドラムソロでもない限り、注目はフロントのギターやボーカルにいってしまいがちで、ドラムはビジュアル的に少し損な感じもする。

そして、ドラムはセットを揃えるとなると場所をとるし、いくら入門セットであってもギターよりは値が張るし、家で普通に叩く練習するとなると音量の問題もある。

などなど色々な理由でドラマーの数は少ないのだ。

そういう事情は、たいがいのアマバンドは分かっているので、あえてドラマーが他のバンドとかけもちするのを許していたりする場合は多い。

とはいえ、本当は、どのバンドも、ドラマーには自分のバンド専属になってほしいという気持ちは多かれ少なかれ、あったりする。

だが、他のバンドとのかけもちを禁止するには、自分のバンドによっぽどの「見込み」がないといけない。

かけもち禁止にしたら、そのバンドによっては、ドラマーは別のバンドを選んでしまう可能性もある。

そんなリスクもあるから、中々「かけもち禁止」とは言いにくかったりすることもある。

自分のバンドが、すでにファンも持ち、集客力も十分で、根城もあり、下手したらプロの目にとまっていたり、あるいはすでにメジャーデビューが内定しているとか・・・それぐらいの立場にあるバンドなら、自分のバンドのドラマーに「かけもち」を禁止させて自分のバンド専属にする説得力もあるだろう。

だが、そうじゃない場合は、ドラマーにかけもちの自由を与えることで、自分のバンドでも叩いてもらってる場合もあるだろう。

そんなことを考えれば、確かにアマバンドの弱点は・・・その数の少なさゆえにドラマーであると言える気はする。

 

ロックバンドの場合、ドラムというのは、ほとんどの曲で必要になる。出番の多さという意味では、やはりバンドの基本編成の中の1パートなのだ。

 

その貴重性から、かけもちドラマーがいるバンドは、けっこうドラマーに気を遣っている場合は多く見受けられる。

 

バンドをやったことがある方なら分かるとおもうが、ドラマーが変わると、サウンドは大きく変わる。

バンドのノリが全然違ってくるのだ。

ドラマーにも色々な個性があるから。

単にリズムをキープしているだけではないのだ。

重たいドラム、軽快なドラム、前乗りのドラム、後乗りのドラム、パワードラム、テクニカルドラム、堅実なドラム、自己主張の強いドラム、その他、色んなタイプのドラマーがいる。

また、ベーシストにとっては、ドラムとの相性は、ある意味死活問題だったりもする。

ドラムとベースでバンドのリズム隊になるから。

 

そういう意味で、ロックバンドでは必要不可欠なパートであり、サウンド的にも超重要でありながら、アマでは希少な存在。

 

その一方で、例えばギターや鍵盤なら、1人での弾き語りライブも可能だが、ドラム1人での「叩き語り(?)」ライブなんてあまり聞いたことがない。

ドラムはドラムで、他の和音楽器と合奏しないと、ライブは難しい。やはり、和音楽器奏者と組まないと。

そういう意味ではドラマーと和音楽器奏者は一体であり、持ちつ持たれつなのだが、ギター奏者などと比べて数が少ないぶんだけ、引く手あまただろう。

 

となると・・

 

本に書いてあった「(アマチュア)バンドの弱点は、ドラム」と言うのは正解にも思えるし、もっと具体的に書くと「(アマチュア)バンドの弱点は、ドラマーの数の少なさ」ということであろう。

 

 そういう意味では・・・これから何か楽器を始めて、将来バンドを組みたいと思ってる方は、ドラムというパートは狙い目であるといえると思う。

それで普通に叩けるようになったら、・・・周りでバンドをやりたがってる友人がいたら、けっこう引く手あまたになるのではないか。

 

うまいドラマーなら、アマチュアバンド界では、あちこちで大切にされるはずだ。欲しがるバンドマンは多いはずだ。

ドラマーはギターや鍵盤奏者よりも 数が少ないから、貴重な存在なのだ。


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