時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

コッテコテの ギターです

2011年04月26日 | 音楽活動

ちょっと前のことになる。

震災前・・・だった。

アコースティックバーに飲みに行ったら、こんなギターがあった。

見慣れぬギター。

メーカーのロゴを見ると、ヤマハだ。

どうやら、その店に、そのギターを持ってきたお客さんがいるらしかった。

ともかくデコレーションが、派手!

さぞかし高いんだろうなあ・・・と思い、恐る恐る弾かせてもらった。

割に素朴な音。

通常、これほどのデコレーションが施されているギターは、高級モデル。

30万円くらいするのかなと思った。

だが!

そのギターの持ち主の言葉に驚愕。

なんと、このギター、12000円だという(13000円だったかもしれないが、大した違いじゃないよね)!

12000円のギターといえば、ギターの価格帯としては入門者用であろう。

通常、入門者用のギターというのは、余分な装飾は施されていなくて、その分、値段を安くしてあるものだ。

だが、この12000円のギターは、どうだ。

 

と思ったら、これは、12000円のギターに、後からオーナーが装飾をくわえたものだそうだ。

自ら装飾を施したのが、それとも職人さんに改造を頼んだのかは分からないが、おそらく後者であろうと思う。

そうであるなら、装飾代だけで、ギター本体の値段を超えてしまっているのではないだろうか。

す、すごい。

 

このゴージャスさ、どう見ても12000円のギターとは思えない。

根性だなあ。

私なら、装飾を後から加えるとしたら、せいぜい10万円以上のギターから・・になるだろうなあ。

 

 

・・・・・!!  いや、待てよ!?

 

12000円のギターだから、こうやって思いきることもできたのかもしれない。

高額なギターは、なるべくオリジナルの仕様のままでいたいと思うしなあ。

 

なんにせよ、ここまで化粧を施してもらえる12000円のギターは、幸せかもしれない。

これだけ手を加えたらステージ映えするから、ライブではメインギターになるだろう。

これで、ピックアップでも装着してエレアコ化されたら、なおさら。

 

私が一番最初に入手したギターは、モーリスの15000円のギターだった。

それは中学の頃だった。

だが、高校に進み、バイトして、やっとの思いで高校3年の時に10万のギターを購入してからは、15000円のギターは、ほとんど使わなくなってしまった。

で、やがては手放してしまった。「あげる」という形で。

 

このヤマハの12000円のギター、おそらくは相当古い一品だろう。

ビギナー用の安価なギターが、こうしてデコレーションを施され、オーナーに自慢してもらえて、いつまでも使ってもらえるなんて、幸せ者だと思う。

 もっとも、安価なギターには、高価なギターには出せない音があるんだよね。

保管場所という問題がなければ、私も15000円のギターを手放さなかったかもしれない。

 

 


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