天上天下唯我独尊

夢に生き、夢のように生きる人の世を
憐れと思へば、罪幸もなし・・・

葡萄の運命

2003-01-01 00:00:00 | 
桶に注ぎ込まれた葡萄果汁が   酵母によって葡萄酒になるように聖なる夜、神の命によって正直な男は義理堅い紳士に、清純な娘は優婉な淑女になる。可憐な花を咲かせて膨らんだ、甘く切ない想いも誰かに摘まれて踏まれなければ、間もなく萎んで腐ってしまう。いくらでも泣けばよい、踏みつけられても、それで穢れてしまうわけではないから。寧ろ喜び叫ぶくらいでもいいのだ、搾られても、それで旧い皮を脱ぎ去 . . . 本文を読む