天上天下唯我独尊

夢に生き、夢のように生きる人の世を
憐れと思へば、罪幸もなし・・・

四行詩集 ~無花果の実り~ 7

2008-01-27 10:17:37 | 「無花果の実り」
1.調律師が頑張っても、奏者一人一人が意識しなければ、調和は生まれない。   法律家が出回っても、国民一人一人が心がけなければ、平和は決して生まれない。   優れた調律器を用意しても、練習を怠るならば、どんどん下手になっていく。   法律や法律家をいくら増やしても、国民が努力しなければ国は日に日に悪くなっていく。 「法令滋々彰はれて、盗賊多く有り(老子/第57章) 2.練習もしないで、君たちは . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~ 6

2008-01-27 01:58:08 | 「無花果の実り」
1.音楽を本当に知っている者なら、雑音に価値を認めたりはしない。   政治を本当に知っている者なら、俗言に権利を認めたりはしない。   どれだけ美しい小鳥の鳴き声も、無調律の音は決して音楽とは認められない。   どれだけ尤もらしい意見も、学問を修めていないなら、政治の世界では通用しない。 「学問は国家を治むる曲尺也。聡明に生まれ得たる者にても、無学にては我流と謂ふものになり、差し支え多く治まり難き . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~ 5

2008-01-26 11:46:45 | 「無花果の実り」
「律法篇」    すべての国々の民よ、これを聞け。    世界に住むすべての者よ、耳を傾けよ。    賎しい者も、貴い者も    富む者も、貧しい者も、共々に。    私の口は知恵を語り、私の心は叡智を告げる。    私はたとえに耳を傾け    竪琴にあわせて私の謎を解き明かそう。(詩篇49:1) 1.美しい旋律が流れていると、誰でも知らずと口ずさみ、和になって踊りだす。   善い政治が行 . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~ 4

2008-01-26 10:39:51 | 「無花果の実り」
1.保水性のある肥沃な土壌よりも、水捌けのよい痩せた土壌の方が良い葡萄を産出する。   けちな金持ちの家よりも、執着のない質素な家の方が、優れた人間を輩出する。   よい土地に植えても、よく手入れをしなければ、薄くて酸っぱい葡萄になる。   子供を害虫や雑草から守り、剪定できる者だけが将来美味い酒を飲むことができる。 「夫れ痩地の民に心有る者多きは、労すれば也。沃地の民に不才なる者多きは、怠なれば . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~ 3

2008-01-26 09:53:19 | 「無花果の実り」
1.根元に水をかけてやらねば、瑞々しい果実は得られない。   他人の仕事を育てなければ、立派な商品は得られない。     自分の仕事を育てたければ、周囲に金を持たせることだ。   喉が渇いたら、水を飲まずに果実を齧れ。 「翁曰く、夫れ入るは出たる物の帰る也。来るは推し譲りたる物の入り来る也。譬へば、農人田畑の為に尽力し、人糞をかけ干鰯を用ひ、作物の為に力を尽くせば、秋に至りて収穫を得る事、必ず多き . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~ 2

2008-01-23 00:07:47 | 「無花果の実り」
1.汚れたレンズで眺めるならば、綺麗なものも汚れて見える。   汚れた手で扱うならば、きれいなものも汚してしまう。   他人の汚れを叫ぶ前に、自分が汚れてないか確認しろ。   自分が本当に清いなら、わざわざ臭い汚れに近づくな。 「孔子曰く、人の悪を言ふは、己を美にする所以に非ず。人の曲がれるを言ふは、己を直くする所以に非ず。故に君子は其の悪を責めて人の悪を攻むること無し、と(孔子家語/第1 . . . 本文を読む

四行詩集 ~無花果の実り~

2008-01-23 00:07:21 | 「無花果の実り」
          「幸いなことよ       悪者のはかりごとに乗らず         罪人の道を行かず    嘲る者の座に着かなかった、その人。    まことに、その人は主の訓えを喜びとし      昼も夜もその諭しを口ずさむ。    その人は泉の傍に植わった木のよう        時が来ると実が成り         その葉は枯れない。       その人は何をしても栄える。&nbs . . . 本文を読む