1.調律師が頑張っても、奏者一人一人が意識しなければ、調和は生まれない。
法律家が出回っても、国民一人一人が心がけなければ、平和は決して生まれない。
優れた調律器を用意しても、練習を怠るならば、どんどん下手になっていく。
法律や法律家をいくら増やしても、国民が努力しなければ国は日に日に悪くなっていく。
「法令滋々彰はれて、盗賊多く有り(老子/第57章)
2.練習もしないで、君たちは . . . 本文を読む
1.音楽を本当に知っている者なら、雑音に価値を認めたりはしない。
政治を本当に知っている者なら、俗言に権利を認めたりはしない。
どれだけ美しい小鳥の鳴き声も、無調律の音は決して音楽とは認められない。
どれだけ尤もらしい意見も、学問を修めていないなら、政治の世界では通用しない。
「学問は国家を治むる曲尺也。聡明に生まれ得たる者にても、無学にては我流と謂ふものになり、差し支え多く治まり難き . . . 本文を読む
「律法篇」
すべての国々の民よ、これを聞け。
世界に住むすべての者よ、耳を傾けよ。
賎しい者も、貴い者も
富む者も、貧しい者も、共々に。
私の口は知恵を語り、私の心は叡智を告げる。
私はたとえに耳を傾け
竪琴にあわせて私の謎を解き明かそう。(詩篇49:1)
1.美しい旋律が流れていると、誰でも知らずと口ずさみ、和になって踊りだす。
善い政治が行 . . . 本文を読む
1.保水性のある肥沃な土壌よりも、水捌けのよい痩せた土壌の方が良い葡萄を産出する。
けちな金持ちの家よりも、執着のない質素な家の方が、優れた人間を輩出する。
よい土地に植えても、よく手入れをしなければ、薄くて酸っぱい葡萄になる。
子供を害虫や雑草から守り、剪定できる者だけが将来美味い酒を飲むことができる。
「夫れ痩地の民に心有る者多きは、労すれば也。沃地の民に不才なる者多きは、怠なれば . . . 本文を読む
1.根元に水をかけてやらねば、瑞々しい果実は得られない。
他人の仕事を育てなければ、立派な商品は得られない。
自分の仕事を育てたければ、周囲に金を持たせることだ。
喉が渇いたら、水を飲まずに果実を齧れ。
「翁曰く、夫れ入るは出たる物の帰る也。来るは推し譲りたる物の入り来る也。譬へば、農人田畑の為に尽力し、人糞をかけ干鰯を用ひ、作物の為に力を尽くせば、秋に至りて収穫を得る事、必ず多き . . . 本文を読む
1.汚れたレンズで眺めるならば、綺麗なものも汚れて見える。
汚れた手で扱うならば、きれいなものも汚してしまう。
他人の汚れを叫ぶ前に、自分が汚れてないか確認しろ。
自分が本当に清いなら、わざわざ臭い汚れに近づくな。
「孔子曰く、人の悪を言ふは、己を美にする所以に非ず。人の曲がれるを言ふは、己を直くする所以に非ず。故に君子は其の悪を責めて人の悪を攻むること無し、と(孔子家語/第1 . . . 本文を読む
「幸いなことよ 悪者のはかりごとに乗らず 罪人の道を行かず 嘲る者の座に着かなかった、その人。 まことに、その人は主の訓えを喜びとし 昼も夜もその諭しを口ずさむ。 その人は泉の傍に植わった木のよう 時が来ると実が成り その葉は枯れない。 その人は何をしても栄える。&nbs . . . 本文を読む