天上天下唯我独尊

夢に生き、夢のように生きる人の世を
憐れと思へば、罪幸もなし・・・

国家Ⅱ 3

2007-07-04 15:19:51 | アルキビアデスⅢ
10ソクラテス「いや、多分外からの脅威の方を優先した方がいいと思う。恐らく余程絶海の孤島でない限り、国家とか共同体というものが発生する最大の理由は外からの脅威だと思われるからね。外威への備えを考えれば自ずとどのように内を治めればよいかも分かってしまう筈だよ。どうすれば盗みに入られないで済むかを考えれば、自ずとどのような家を建てて、どのような暮らしをすればよいのかも解るのと同じだ。さて、侵略という脅 . . . 本文を読む

国家Ⅱ 2

2007-07-04 15:18:27 | アルキビアデスⅢ
6.ソクラテス「では、アルキビアデス、ここでいよいよ君は、国家とは『ある地理的領域内に存在する人民の生命財産保全のために統治が行われている共同体である』という僕の定義に賛同してくれるだろうか」アルキビアデス「ソクラテス、あなたの足を引っ張るつもりはありませんが、もう一点だけ確認をさせてください。国家というのは保全のためにのみ構築されるべきなのでしょうか。つまり人民の生命財産の増進のためであってはな . . . 本文を読む

国家Ⅱ 1

2007-07-04 15:17:34 | アルキビアデスⅢ
1ソクラテス「やあ、アルキビアデス。いい天気だね」アルキビアデス「おはようございます。本当に雲ひとつないお天気で」ソクラテス「いや、これだけ雲ひとつない空をみると気分もいいし、何だか頭の中がすっきりしているよ」アルキビアデス「おっしゃるとおりですね。ところでソクラテス、どこへ行こうとしていらしたのですか」ソクラテス「どこへということもないのだが、のんびりと散歩して、君に出会ったら議論でもしようかと . . . 本文を読む