2006年12月9日(土)、場所はフクダ電子アリーナ、冷たい雨が間断なく降り続く中、天皇杯全日本選手権・コンサドーレ札幌×アルビレックス新潟が行われた。
気温が10度以下になると動けなくなり、0.5人分の動きしか出来ないエジミウソンが、そんなの関係ないとばかりに、先制ゴールを決める。
さすがJ1クラブ、このままJ2クラブを撃破すると予想したら、砂川ひとりにやられて逆転される。
しかし、矢野貴章が、札幌GKの佐藤の不意を突いてボールを奪い、同点ゴールを叩き込む。
90分間ではケリがつかず、延長戦に突入も両チーム無得点。
仙台行きを賭けて、ペナルティキック戦に突入。
新潟ゴール裏でPK戦が展開され、アルビもコンサドーレも誰も外さず、遂にはサドンデスに。
結局、同点弾を決めた矢野のキックを、同点弾を決められるミスを犯した佐藤に止められ、THEエンド。
リーグ戦最終節、例によって例の如く、アルビは有終の美を飾れず、ファビーニョや岡山先輩や船越たちを、勝利で送ることが出来なかった。
だからこそ、今度は天皇杯を勝ち進み――だったのに、あっけなく終戦。
2008年4月26日、場所は札幌ドーム。
ここで、あの日の復讐を果たそう!
あの日のコンサドーレのメンバーは
GK 佐藤
DF 加賀
曽田
西嶋
MF 大塚
芳賀
藤田
砂川
川崎
FW 相川
フッキ
控え 林
西澤
和波
西谷
金子
上里
中山
GKの佐藤は、今もコンサドーレに在籍しています。
その佐藤の今シーズン、先発だったり、控えだったりで、いわゆる「不動のGK」じゃありません。
希望は、彼がゴールマウスを守っていて、その佐藤から矢野貴章がゴールを奪い、勝利を収めるというストーリー。
調べてみたら、前回、アルビが札幌ドームで試合をしたのは、2003シーズン第15節以来。
そのときのスコアは[0-2]。
今も残るアルビ戦士は野澤と勲、寺川はトリニータに出向中。
向こうのメンバーも、残っているのは曽田と西澤とか、ごく少数。
5年経過して、両クラブとも〝新陳代謝〟がものすごく進んだなぁ。
これ書いてて、ふと考えたのだけど、ここ最近のアルビの観客動員の低下は、贔屓の選手や、馴染み深かった選手が続々と退団・引退してしまったせいもあるのかなあと。
5シーズン経て、変わらずに在籍する選手は2名。
出戻りの寺川を含めても3名。
この人の出入りの多さは、冷静に考えると異常だ。
丸山や桑原や直樹、ファビや船越、慎吾にエジにシルビetc.好きだった選手がいなくなって、スタジアムに行く楽しみが減った人は確実に存在するはずだ。
おばさんのファンが多い野澤は、ここ3シーズン出番が減って、それで観戦モチベーションが減ったとしたならば……
久しぶりにビッグスワンに行こうと計画していろいろと調べたら、知らない顔が一杯で、まるで浦島太郎状態な気分になり、興味が失せたってケースは絶対にあるに違いない。
それまでジャニーズの男の子たちの追っかけをしていて、全くフットボールに無関心だった女性が、ふとしたきっかけで、或る特定の選手――たとえば田中亜土夢の映像を見て〝一目惚れ〟し、それでスタジアム通いを始めるなんて事例は、腐るほどあるはず。
そして今度はチーム自体のファンになるんだろうけど、そうじゃない場合だってあるでしょう。
特定の選手がいなくなっても、それでもスタジアムに来場し続けてもらう努力が、思いっきり足りないのかも。
やっていた〝つもり〟でも、不十分だったのかも。
そうだ、そう仮定して、集客増加策の可能性を探ってみよう!
J2で闘いそしてJ1昇格し定着するため戦ってきた戦士たち。全国的に有名ではないが、ほんとにいい選手、愛すべき熱い選手が多く、共に燃えた。
そんな選手たちが一人また一人とチームを去っていく。チームが成長していくためには止むをえないのかもしれないが、やっぱり寂しい。まして今年は高卒新人や無名の外国人選手たち。知らない選手たちが増えていく。何やら愛着が薄れていき、いつしかスタジアムからも足が遠のいていく。
こんな感じでしょうか。特に新潟は年齢層も高い方が多いしその傾向は強いかもしれませんね。
でも離れていくサポがいるのはどうしても出るでしょうから、離れないような、または新しいサポを獲得していく営業努力が必要なんでしょうね、クラブはそこを甘く見ていて怠っていたと思います。
リベンジしてくれ
たとえば、モーニング娘。なんか、恰好の事例です。
安倍なつみちゃんとか、後藤真希ちゃんとか、人気のあったメンバーが続々いなくなって、それと共にファンが離れていき、モーニング娘。自体の人気も降下しました。
アルビの観客減少も、似た面がある気がします。
だったら、今度は新規の選手を愛してもらう努力が必要なんですが、その努力が不十分だったのかもしれません。
贔屓の個人から好きになって、そこからチームそのものにどう愛着を持ってもらうようにするか?
一方で、そういう状況を逆手に取り、退団した選手を招いて、オールドファンを喜ばせる試みも必要だと考えます。
そうですか、最前列にいましたか…
ということは、PKを止められた場面も間近で見ていますね。
コンサドーレには悪いけれど、明後日、借りを返しましょう。