永田充が日本代表に選ばれなかったのは残念。
だが、矢野貴章が9ヶ月ぶりに代表復帰。
FC東京戦と鹿島アントラーズ戦の彼のプレーを見れば、選出されて納得だ。
思えば、キショーが初めて日本代表に選出されたのも―「代表候補」じゃなくて―、2年前の3月だったなぁあ。
ところで、今回の矢野の代表返り咲きは、1年前の代表入りとは意味合いが異なると思うんだ。
知ってのとおり、岡田監督は、オシムさんの突発的なリタイアによって緊急避難的に、2度目の代表監督就任となったわけです。
直ぐに、W杯予選が待ち構えていて、東アジア選手権も控えていた。
そこで、岡田さんは、オシム前監督の〝遺産〟を有効活用することで、取りあえずの難局を切り抜けることに。
従って、去年1月、岡田監督が選んだ選手たちは、「オシム組」をそのまま引き継いだ形だった。
戦術は置いといて、選手構成に関して「岡田色」はそれほどじゃなかった。
が、昨年3月、バーレーンに敗れたのを転機に、岡田監督は「岡ちゃんカラー」を発揮。
メンバーも、「オシム色」が薄れていくことになった。
『オシムチルドレン』の羽生・山岸・水本らが、呼ばれなくなったのは、その端的な証拠だ。
もちろん、オシムさんの選んだ人間を一掃するなどということはせず、オシム前監督が「良い」と感じた選手で、自分も「良い」と考えたプレイヤーは継続して選んでいたけども。
貴章が代表に選ばれながら、試合に使われず、9ヶ月前を境に代表落ちとなってしまった。
選手選考なんて相対的なものだし、その時々のコンディションも影響するものだから、決して単純化はできないけど、矢野貴章が「元日本代表」になってしまったのは、詰まるところ『岡田監督のお眼鏡に叶う選手じゃない』と判断されたからだ。
それが、今日の代表復帰決定!!
これは、矢野が『岡田監督の欲する選手へと成長・変化した』という証!
だから、凄く意味の大きい代表復帰だと思う。
イビツァ・オシムさんの〝目利き〟で選ばれたのじゃなく、岡田武史さんのそれで選ばれたたという点で、過去の岡田ジャパンへの召集とは、意味合いが異なるよ、これは。
代表監督の好みも多分に影響するけど、真に優れた選手というのは、代表監督が誰であれ、召集されると思うんだ。
だから、吾輩は今回の代表入りを、過去のそれ以上に高く評価しています。
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28日のバーレーン船の使われ方にも因るけど、翌日のジュビロ磐田戦に矢野貴章が出場する可能性はある。
けど、NACK5スタジアムでのゲームには確実に出られない。
となると、チョ・ヨンチョル、堅碁がキショーの代わりか!
いや、3トップじゃなく、2トップの[4-4-2]かもしれない。
前節の国営BSで思い出したこと。「けんごーはけんこーでなくっちゃ」とかダジャレを吐いて無言放置された早野さんに「巧」・・・
「Jオリジナル10」などと違い、J2時代に鎬を削ったチームについては、妙で複雑な感情を私も抱いています。
他の新潟サポも、そして大宮・川崎サポなども同様にうちらのことを見ていることでしょう。
矢野については「使わないならば呼ぶな」という岡田監督バッシングがありましたし、私もそう思っていましたが、今は考えを改めました。
野球もサッカーもバスケもバレーも、控え選手がいるからこそ、チームは成り立つわけで、貴章も充分に代表チームに貢献してんですよね。
まあ、でも試合に使ってもらうに越したことはありませんが。
岡田監督は、報道どおり、永田も見に来たんだろうけど、主目的は矢野貴章だったんでしょうね。
或いは、ペドロが日本人に帰化してくれていたら、そんなふうにも感じていたのかも。