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「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

勝って当然 新潟×名古屋

2012年09月30日 08時30分00秒 | アルビレックス新潟
ミシェウ選手がPKを決めた瞬間、思わず口に出してしまいました、“なんだよ、うちはPKでしか得点できないのかよ”と。
全日本サッカー選手権大会の対サウルコス福井戦、対ガンバ大阪戦、そして昨日の対名古屋グランパス戦と、アルビレックス新潟の直近3ゴールは何れもペナルティキックを沈めてのもの。
得点力不足に喘ぎ、流れの中からも、コーナーキックからも、フリーキックからもゴールネットを揺らせないJ1新潟が唯一ゴールを奪える手段はPKしかないのか!?と、先取点の喜びと同時に、自虐と皮肉の気持ちも湧き出ました、あの瞬間。
が、みなさん御承知のように、その後に待っていたあの大量得点劇。
崩しての得点、オウンゴール、美しきミドルシュート、コーナーキック、と多様な手段で次々に得点を積み重ねていくアルビレックス新潟。
前半が終わったときには、正直なところ、また無得点か、せいぜい1点を止まりだと予想しましたよ。
それが49分間で5得点、10分毎に1点ずつ入った計算での大差勝ちで終幕するんだから、理解らないもんです。


柳下監督が試合後に述べたように、昨日の名古屋グランパスの選手たちはヒドイ有り様。
パスは繋げられない、球際勝負で勝てない、スペースを作る動きとそこに飛び込む動きに乏しい、攻守・守攻めの切り替えが遅い、FWからの連動した守りの意識と実行が希薄。

“あれ?名古屋って、以前までのうち??”

そう、昨季・今季の前半戦のアルビレックス新潟かのような体たらくでした、昨日の名古屋グランパスは。
ダニエルとダニルソンは、ポンコツ状態。
最初、三門がダニルソンをマンマーク気味で監視してたけど、途中からその必要性は無いとばかりに、マーク外してたし。
そしてマンマークが外れてもダニルソン恐くなかったし。
昨シーズン最終節のときのダニルソンはスーパーな存在だったのに、とても同一人物と思えない。

ピクシーが名古屋のシャビと称える田口は、てんで看板倒れ。

唯一、空中戦は強くて、制空権だけは向こうにあったけど、でも怖さもイヤらしさも皆無に近くて。
そうそう、前半1回だけ、永井のスピード突破にビビったくらいか。
そりゃ、豊田スタジアムでの記念試合で、赤っ恥の大敗を喫するわけだと納得。
が、そんな名古屋から、得点を奪えない新潟。
好機は作るも、村上のシュート始め、ゴールを割れない。
“今日のグランパスなら、1点を獲れば完封勝ち出来るのに”
と、焦れったさで一杯。
“あゝこんな状態の敵さん相手にもゴールを決められないなんて”
と、イライラ。


後半開始前、アルビレックス新潟の選手たちが、なかなか円陣を組もうとしません。
控え室でも話し合っただろうに、勲を中心に彼らは後半に向けての意気込み、或いは作戦などを話しています。
“監督からも指示があったろうに、こうして長々と、それもギリギリまで詰めの話し合いとは、後半は点が入ると期待していいかな”
が、依然として東北電力ビッグスワンスタジアムに歓喜は起こらない。
起こるのは、あと一歩でゴールを逃したことによって発生する嘆声。
勲のシュートは、ポストに。
亜土夢のは、枠を僅かに外れる。
チャンスは作る、相手の守りは崩壊手前、にも拘わらず、奪えない1点。
が、その1点を奪う機会は唐突に訪れます。
そう、キム・ジンスが倒されてPK判定が下されて。

これが決まって、もうアルビレックス新潟の敗けは無いと感じました。
昨日の名古屋の攻め方、新潟の守り方を勘案すれば、1対0の完封勝ちというエンディングを迎えそうでしたもん。
ただ、「事故」で失点は有り得るので、引き分けの可能性はあるな、と。
だから、早いところ追加点が欲しかったんだけど、“PKでしかゴールできないからな”と斜に構えていたら、キム・ジンス→ミシェウで早々にリードは2点に。
これで勝利を確信。
“名古屋に、今の新潟は2失点以上するはずない!


自分が投げ入れたスローインから、ペナルティエリア内を深く抉ってのキム・ジンスのラストパスには痺れました。
あれ、実質的にキム・ジンスの得点みたいなものでしょ。

続くオウンゴールも、ジンスの焼直しのような形から。
今季、ニッパツ三ッ沢球技場でのリーグ戦で、三門→亜土夢の得点場面もだけど、ああやってゴールキーパーが出られそうで出られない位置まで侵食して、抉って崩してのチャンス創出というのは、最近2シーズン見られなかったかたち。
柳下監督の戦術指導の賜物であり、着実に新潟の攻撃が上向いているという証ですな。

さて、東北電力ビッグスワンスタジアムの大型画面に、この場面の再生映像が流れて、増川と楢崎の「やっちまった」表情を見たときは、笑っちゃった。
そして、他の名古屋の選手たちのガッカリ感が、よ~く伝わってきました。
矢野貴章が導いたオウンゴールで、もう勝負ありましたよね。
これ以降、ストイコビッチ監督はテクニカルエリアに出てこなくなったし。
敵将が降伏してんだもんなあ、名古屋グランパス応援者たちも辛いよね。
そして、ピクシーに引きずられるように、グランパス選手たちの戦意はどんどん低下。
トラップミス、パスミス、走らない、ボールウォッチャー。
唯一人、FWに配置転換された田中闘莉王だけが気を吐くけど、これは空回りで、文句付けが咎められてイエローカードをもらう始末。
そんなやる気がめっきり減退した名古屋グランパス相手だから、更なる追加点が欲しくなるのが人情。
今シーズンのアルビレックス新潟の得点力を考えれば3点でも充分なんだけど、あの名古屋の状態に突け込めれば、それは出来るはず。
でもって、叶うならばブルーノ・ロペスに得点を決めてもらいたい!
しかし、新潟の選手たちにもグランパスのやる気無さが感染したようで、ややペースダウン。

“ま、いいか、勝点3を取れれば御の字か”

とさっぱり諦めたら、出ましたブルーノ・ロペスの美しきミドルシュート。
きれいな弧を描いてゴールイン。
これで思い残すことなく、スタジアムを後に出来る!と満足感に浸っていたら、止めは坪内秀介。
もう、


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