山形は村山駅に降り立ちました。
駅の地図を見ると、駅前に弥助そばって蕎麦屋が
あるらしい。
この日の仕事はとある工場の中なので、
昼休みに行ってもしょうがない。蕎麦でもたぐって
時間つぶそう。。。と、蕎麦屋に向かうことに。
と、僕の前を、3人連れのサラリーマンが歩いている。
どうやら同じ蕎麦屋に行く様子です。
お蕎麦屋さんは、普通の民家(まだ新しくきれいな家)の、
1階部分。入り口が二つあって、ひとつが蕎麦屋、ひとつが
料理屋って感じかな。
お料理屋さんの方には、ランチのボードが出てる。
どっちにしようか迷ったけど、左のお蕎麦屋さんの方に入ることにしたんだ。
と、中に入ると、テーブル席が2つ。
ひとつは地元の主婦2人がすでにお食事中。
そしてもうひとつには、さっきの3人組が座り、お茶が出たところ。
おっと。。。満席か。おばちゃんたち、相席してくれるかな?
するとお店のおばちゃん(おばあちゃん?)、先に座った3人組に、
こんなこと言い出した。
「ランチものなら、隣の店がいいよ」
なんと、座って寛ぐお客さんを、追い出しにかかったのだ。
(と言っても、隣の店も身内っぽいけど)
おきゃくさんも、「そうか?そうしようか」と、
その気になって、出て行ってしまった(笑)
で、
「どうぞ」「悪いね」って、座ったんだけど。へんなの。
さて、店のお品書きは、天ぷらそばに肉そば、中華そば、そしてざるそば。
ざるそばを頼みました。
すると、脇の座敷の襖が開いて。。。
若いお母さんと、鼻たらした顔真っ赤な坊やが。
まだ2歳くらいかな?
「熱ぅ出して、今日一日保育園休めって言われて」とばあちゃん。
で、咳コンコンしている坊やをおんぶ紐でしょって、
ざるそばを作り出したぞ!
「昔は自分の子ォ、よくこうしたけんど、この歳じゃ、もう大変だぁ」
なんていいながら、でかい釜、かき混ぜてる。
なんか、東海道中膝栗毛に、こんなシーンなかったっけ?
なんともローカルな、田舎の蕎麦屋って感じで、
俺、こういうの、大好きだ。
出来た蕎麦は、腰が強く、ポキポキするぐらい。
おいしい蕎麦です!
テーブルに揚げ玉がサービスで置いてあって、
これを入れると、また風味が出る。
揚げ玉の容器の蓋に「天ぷらの花」って書いてあったけど、
そっか。この辺では、そう言うんだ。
天かす<揚げ玉<天ぷらの花
って具合に、名前変わるとおいしそうに聞こえるね。
やっぱり旅って、いいなぁ。
何十年かして、また村上訪れたら、
あの坊やが蕎麦つくってたりしてたら、楽しいなぁ。
私が時々行くたこ焼き屋さんは中身メニューが色々あるんですけど『天かす』って言うと「天かすじゃないの。揚げ玉!」って叱られちゃいますw
よく聞くのですが、
ほとんどが「たこ焼き屋」のような気がする。
あとは「揚げ玉製造業者」ね。
この人たちとしては
「カス売ってるんじゃねえ!」
「カス買ってんじゃねえ!」
って意識があるのでしょう。
天麩羅屋にしてみれば、
「カスだから、タダであげるよ」って感じで
こだわらない人が多いかも。
僕自身は「揚げ玉派」だったので、
今までトラブルなしで生きてきていますが。
そんな大層なことじゃないか(笑)
これからは、「天ぷらの花」で行きましょう!