7月24日、横浜中華街は關聖帝君鎮座150周年の記念の關帝誕で盛り上がっていました。
關帝廟通りはパレードでごった返し、その喧騒を逃れるために逃げ込んだ中山道。
そういえば中山道を通るのは久しぶりだな。
僕は大抵、香港路か市場通りあたりをうろうろしていますからね。
すると、なんだかまだ新しそうなお店が。「笑里寿」…エリスって読むんだろう。
丁度店先にお店の方が出ていたので、立ち話。
この方がオーナーで、梅蘭の娘さんなのだそうです。並びにある梅蘭閣とこのお店をやっていらして、今回はあえて梅蘭の名前は使わなかったのだとか。店頭には観光客向けのリーズナブルなコース料理のメニューも紹介されているけれど、ランチタイムの650円～700円台のセットなんて、古き良き中華街の伝統的なサービスですよね。僕らが若い頃は、安いランチで品定めして、夜の贔屓の店を選んだものです。
店頭には、市場から持って来ましたよ！って感じで、発泡スチロールケースに入った海鮮が並んでいたりして、これもいいですね！新鮮な海鮮の店だよ！ってアピールしています。
最近は本当に行く店が無くなった中華街で、もしかしたら、と思えるような気持ちにさせてくれたのは、この発泡スチロールのケースと、そしてマダムが飛び切りの美人だったからかな？
今度是非食べに来ます、と約束して失礼したのですが、ようやく昨日、家族を連れて顔を出すことが出来ました。
この日は久しぶりに両親を誘っての中華街。何軒かハシゴをしたかったので、軽く一人一品ずつ注文しシェアすることに。２階に通され、メニュー選択のときにはマダム不在。オススメは何かとか、もっとしっかり聞きたかったのだけれど、ま、今回は初見ということもあり、自由に注文してみようと言うことになりました。
前菜三種盛り合わせ。クラゲ、蒸し鶏、叉焼です。
クラゲは大ぶりに切ってあって、とても美味しい。蒸し鶏も旨みがたっぷり。叉焼にかかっている甘味噌も甘すぎずいい感じです。写真の奥にちょっと覗いてる大根の甘酢漬けはお店からのサービス。前回の立ち話が効いてますね。嬉しいサービスです。
揚げ鶏肉の特製ソースかけ。ぶつ切りでネギと合えて出てきましたよ。
広東・四川料理の店と言うだけあって、このタレがピリカラでね、いわゆる油淋鶏のイメージとはちょっと違います。メニューには油淋鶏としてありましたけれど。でも、これ、美味しいです。
芝海老と豆腐の煮込み。優しい味です。塩加減が柔らかなんですよ。これ、好きだなぁ。うちのお袋が、これは家でも作ろうって張り切っていました。
五目おこげ。これまたしみじみと美味しいです。ここの味付けは、本当に優しくて愛情こもっていますよ。中華食べて胸焼けするなんて、この店では絶対ありえないですね。親父もこの店を気に入ったみたいで、次回は友人連れて来ようなんて言い出しております。
白身魚の甘酢あんかけ。これまたお店からのサービスということで、嬉しいですね。本当に昔の中華街を思い出しちゃいます。この餡はすなわち豚肉を使えば酢豚になる甘酢餡なんですけれど、これがオーソドックスだけれど旨いんだよ。ということは、すなわち酢豚も旨いってことだ。実際酢豚って言っても、妙に甘かったり、逆に酸味が利きすぎていたり、満足いく酢豚って、難しいんだ。僕は酢豚ならあえて中華街避けて新杉田の中原亭に行くし。でも、これはいい！ココの酢豚、食べたいなぁ。メニュー見てみると、普通の酢豚と黒酢豚があるらしい。よし！次回は両方頼むぞ！絶対。
その他に海鮮焼そばとあさりそばを注文したのですが、これは写真撮る前にどんどん食べられちゃいまして…でも、海鮮焼そばの焼き上げた香ばしい麺も、焼そばはこうでなくっちゃ！って感じですね。親父様絶賛。
あさりそばも、いわゆる「中華料理の麺料理」的な柔らか麺ではなくて、適度に腰のある日式ラーメン世代にも十分旨いといわせる仕上がりです。スープも雑味なくスッキリとして、美味しかった～！！
いやぁこれだけ適当に頼んで、ハズレなし、全部旨いっていうのは、ちょっとないですよ。
中華街で今まで贔屓にしていたお店だって、実は肉は旨いけれど海鮮はイマイチ、とか、その逆とか、決してオールマイティに旨い店なんて存在しなかったんだから。
二階で接客してくれたウェイトレスの方も、よく気がつくし、言葉のかけ方が気持ちいい。
全体的に女性ならではのホスピタリティが感じられ、安心して利用できる店だと思いました。うちは親父は目が良くないし、お袋も足が悪い。それを気遣ってくれ、「今回は二階でごめんなさい」なんて見送りながら言ってくれたのは、嬉しかったです。
例えば遠方からの来客をお連れして、良かった、また来たいなって思って帰っていただくには、このお店なら間違いない。そういうお店だと思います。融通も利きそうだし、特別なメニューの相談にも乗ってくれそうです。
あと、まぁたまたまだったのかも知れないけれど、「五目」的な野菜がどの料理でも共通していたのがちょっと気になりました。海鮮焼そばと豆腐の煮込みと、五目おこげに入ってる野菜の種類がおんなじだったね。ま、これはお客の立場で回避できることだけれど。今回は好き勝手言う家族の席なので、俺流のメニュー選びなんて出来なかったからな。俺が選べばこんなことにはならないはずだ（笑）
笑里寿 （中華料理 / 石川町駅、元町・中華街駅、日本大通り駅）
夜総合点★★★★☆ 4.5昼総合点★★★★☆ 4.5
住所 神奈川県横浜市中区山下町146
交通手段 みなとみらい線元町・中華街駅中華街出口から徒歩5分
JR根岸線石川町駅から徒歩7分
石川町駅から479m
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またドコかの祭で会えるのを楽しみにしてます！
美穂でした！