ファーストキスそして・・・ 高校時代（２）

高校３年になりました。
やはり学園祭で、今度は、ＴとＳの２人組が、
３人連れの女の子に声をかけたんだ。
で、お約束どおり、僕が呼ばれて（笑）。。。

今度は、神奈川学園の高１の子たち。
正美、淑子、もう一人は、名前、覚えてないや。
その日は、僕は正美担当。ま、楽しく過ごしました。
でも、後夜祭のファイヤーストームの後、
連絡先も、教えないまま、別れたんだ。

次の日、正美から、電話がかかってきた。
僕が住んでいる町のことを話したから、
電話帳調べて、同じ苗字を、片っ端から、電話したらしい。
で、運良くというか、そんなに同じ名前ないから、
２軒目で、僕を探し当てたって。

で、また、みんなで会うことにした。

僕は、そのうちの、淑子って子のことを、気に入っちゃったんだね。
美人でした。髪の毛長くて。
住んでいるのも、同じ駅で、歩いて行ける距離だった。
で、うちの学校は９時始まり。
その子たちの学校は、８時１０分には、登校していなきゃいけない。
僕は毎朝、淑子を駅で待って、横浜駅まで送ってから、
自分の高校に向かったよ。それでも、朝、クラスで１番乗りさ。

で、しばらくしてから、告白ってのをやった。
次の朝、いつものように駅で会った僕に、一通の手紙。
『ごめんなさい。。。』
僕は、あっさり振られたんだ（笑）

振られて落ち込んでいる僕を、なぐさめてくれたのが、正美だった。
淑子から、僕を振ったと聞いた正美は、僕を気遣い、
学校帰りの僕を、駅で待っていてくれた。

「私じゃ、だめかな。。。」

なんか、よくある話だよな。
正美は、初めて会ったときから、僕のことを好きだったと、告白してくれた。
そんな正美に気づかず、淑子の方ばかり見ていた馬鹿なやつ。
僕は、いつも自分が追いかけているばかり。
いままでずっと、僕の方を見ている女の子に、気づかずにいたけれど、
初めて、一人の女の子の愛に、出会ったってわけだ。

最初のキスは、僕の部屋。
こうやって書いていると、そのときの正美の唇の感触、よみがえってくるような。
思い出すのは、ロッテのイヴの味かな。

ファーストキス。そして、初めての恋人が、できました。