さてさて、コンビーフシリーズも最近は
横道に逸れてばかりでしたが、
そろそろ本道に戻らねばなりませぬ。
今回は「脂肪の少ないコンビーフ」の序、ということで。
コンビーフと言うと、牛脂ベッタリ、カロリー高め
というのが第一印象ではないでしょうか。
元々日本方式のコンビーフというのは、
熱処理してほぐした牛のスネ肉を、牛脂で固めて
缶に充填したものなんですが、
海外のものは、映像で見ても赤身がほとんどという感じ。
ドイツ式の製法では、牛脂ではなくゼラチンで固める、と
なっています。
9月にレポートした茅ヶ崎のハム工房ジローさんのコンビーフも
脂肪が落ちて肉汁たっぷりだったし、
このレッカーランドさんのHPでも、そう謳ってます。
それでは何故、日本式のコンビーフは牛脂(ヘット)で和えてあるのか。
僕なりに考えてみると…
国産初のコンビーフが世に出たのは1948年。終戦から3年後です。
(ノザキのコンビーフ第1号は、瓶詰めだった!!)
この頃の日本は、まだ食糧事情も悪く、また生鮮食料、特に精肉の
流通も難しかったことでしょう。
そんな時代にコンビーフに要求された条件の一つが、
「カロリーを取れる食品」だったのではないでしょうか。
今でこそ「カロリー少な目」がヒット商品の条件
というような時代ですが、この頃は食糧事情も悪く、
手軽で高カロリーというのが、国民の要求だったのです。
だから牛脂で固めて高カロリーにした方が売れた。
きっとそんな感じなんだろうと思います。
しかし時代は変わり、飽食の時代となり、
脂ベッタリのコンビーフは、次第に敬遠されるようになってきた…。
では、缶入りコンビーフは、このまま手をこまねいていて
いいのでしょうか!?このまま歴史の彼方に消え行く運命に!?
いやいや、そうではありません。
コンビーフ御三家は、それぞれこんな商品を展開しております!
まずは明治屋。「脂肪の少ないコンビーフ」です!
そしてK&K(国分)は、「脂肪分1/2カットコンビーフ」
ノザキはというと、1985年に「コンビーフライト・エイティー(LIGHT80)」
という商品を出していたのですが、今はこれは終了していて、
脂肪少なめに該当するのは、これ。
「熟成ノザキのコンビーフ」
こいつは牛脂も使っているけど、ゼラチンも併用。
そして、こいつも紹介しちゃいましょうか。
ホリカフーズの越後魚沼コンビーフ!
こいつは脂質70%オフだぜ!!
ということで、これらの個々の製品については
改めてレポートいたします。
ヘルシー志向の方も、脂ギトギトの人も、
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最後にコンビーフ関連の記事をひとつ。
数カ月~半年の入荷待ち続く
ビーフエキス(生ミート)の国際規格品が、
世界的に高騰している。コンビーフ需要減に
伴う原料煮汁の減少に加え、南米勢(ブラジル、
アルゼンチン、ウルグアイ)の生食用ミートへ
の移行によって、加工用に玉が出回りにくくな
ったのが発端。また、EU諸国のビーフコンソ
メ等への需要が再燃化し、一昨年の秋頃にキロ
当たり1000円前後で推移していたものが、昨年
は3000円に上昇。直近では6000円台での取引と
なっている。引き続き需給バランスが焦点とな
っており、8000円台になる可能性も濃厚となっ
てきた。 食品化学新聞 08年8月21日号
とっても嬉しいです。
是非うちのコンビーフカテゴリーの記事
バックナンバーもご覧ください。
ちょっと渋谷遠征してきます。
さらにお勧めの明治屋ブランドも調達しようと思います。
これは買いだめですね
最近、携帯でのアクセスが多く、
コメントを見落としていました。
たいへん失礼しました。
さて、越後魚沼コンビーフですが、
私は昨年、横浜の「トレッサ横浜」内の
スーパーサンワで購入しました。
でも、クリスマスシーズンに、
ワインに棚を明け渡し、姿を消して以来、
今年まだ私がサンワに足を踏み入れていないので、
フェイスが復活したかどうかは確認できていません。
でも、先日、澁谷の東急本店地下で見つけて
再度購入いたしました。
でも、もしホリカフーズ製の低脂肪コンビーフを試されるのなら、
ホリカフーズがOEM提供している明治屋ブランドをお勧めします。
こっちのほうが僕は好き♪
ところで、越後魚沼コンビーフはスーパーなどで売っているのでしょうか??
僕はもう、いろんなところでこの枕缶の話を読みすぎて、うんざりしてたんです。
でも、初めて読む人にとっては、これぞ知りたいコトなのかも知れませんね。
しかし、コメントに関心するのもアレなんですが、上記の方が勉強になりますね(笑)。
昔、手で缶に充填していた頃、
さかさまにしてお尻のほうから
コンビーフを詰めていたんですね。
そうすると底のほうが面積小さいので、
空気が入らずキッチリ充填できる。
空気が入ると酸化しちゃいますから。
で、今では技術も進み、普通の丸缶でも
きれいに充填できるのですが、
買う側はあのカタチがコンビーフという
イメージがついてしまっているので、
丸缶だと売れないのだそうです。
ちなみにあの缶は1875年4月6日、
米国シカゴの食肉業者ウィルソン氏により
特許登録されました。
このことにより、4月6日が「コンビーフの日」
とされています。
うわぁ!勉強になるなぁ!!
なぜ台形なんでしょうねえ・・・
独特ですね。あまり食べた
ことがありませんが!
たまには高カロリーも
いいかも?!