親戚の人に手を引いて貰い4歳ぐらいか、祖母の葬式帰りに
小さな家の小さな池の傍に小さな白い蛇がとぐろを巻いていた。
子供心になんだか話してはいけないような気がして黙って
通り過ぎた。そのまま誰にも言わずにいて長じてから母に
その話をすると、その家は確かにあってあまり通らない所だから
池の事も覚えているなら本当の事だよと言われた。
それでお終いだが金運が良くなるとか他の人が云っていたが
我が家はそれから貧乏のどん底へ家も10回変わり学校も
数回変わり沢山病気もして
それでもあまり不幸だと思っていないのが可笑しい。
群馬の藪塚に蛇センターがあり蛇が10万匹白蛇一万匹
大蛇と写真を撮りましょうと首に巻かれそうになったが、
物は信用していないしましてぶっとい蛇が気が代わったら
嫌だから拒否だよ。蛇酒は飲んで案外おいしかった。
その頃まだアルコールアレルギーと知らないいい時代だ。
何回も山へ行ったが一度も蛇と遭遇していない。
兄なんか庭の中で足に巻き付かれたし母は蛇が大嫌いで良く
会うらしい、庭に蛇除けの粉を撒いていたな。
でも私は一度も会わない、一度山道を歩いていたら鶯が
前をトコトコ歩いていた。そして先に行って居た友人の悲鳴が
蛇が前を通ったそうだ。なぜ一度も見ないんだろうか。
雷鳥も山で目の前を親子で歩いていたけどな。