天気の悪い日が多く、河北潟干拓地の地震の被害の回復も遅々として進まず、なかなか鳥見に行く所が無い。ただ、今朝は久しぶりに良く晴れ、冷え込みも厳しかった。散歩道には1月に降った雪を除雪した際にできた山が未だ残り、湿地も霜で真っ白であった。
散歩道の傍らに未だ残る除雪された雪
霜で真っ白となった湿地の枯れ草
鍋谷川ではセグロセキレイが動き回って餌を探していた。
鍋谷川の流れとセグロセキレイ
久しぶりに河北潟干拓地近くの北部公園に行ってみた。
芝生ではハクセキレイやセグロセキレイが鳴き交わしながらじゃれ合ったり餌を探したりしていた。
芝生で餌を探すハクセキレイ
ふと木の枝を見上げると何やら動くものが見えた。
桜やコナラの幹のアカゲラ
アカゲラのようである。あちこちの枝に飛び移りながらドラミングをしたりして虫を探していた。
虫を探すアカゲラ
そのうちにコゲラも現れたが、直ぐにアカゲラに追い払われてしまった。
幹を占拠したアカゲラ
このバトルをモズが我関せずとじっと見ていた。
我関せずのモズ
干拓地に入るためにはどこかの橋を渡る必要があるが、潟の南に位置する湖南大橋、才田大橋は地震により橋への道路が大きく陥没し、通行止めになったままである。この辺りの田にはタゲリやタシギが多く集まることを知っているので歩いて探してみると、タゲリの群れが地震の影響も受けず、雪が残り浅く水の入った田で餌を探していた。
雪の残る田で餌を探すタゲリ
その奥ではダイサギが1羽静かに佇み辺りを見回していた。
佇むダイサギ
仕方がないので湖北大橋を渡って干拓地に入ったが、あちこち路面がひび割れており真直ぐに目的地に行くことはできなかった。
コウノトリはどうかなと、立山を背景に立つ人工巣塔を眺めると、コウノトリはいなかったが木の枝などが集め始められ、営巣活動が始まっているように見えた。
立山を背景に留守の巣塔
被害の少ないハス田の方に行くと2羽が餌を探しているのが確認できた。
ハス田で餌を摂るコウノトリのつがい オス(上)、メス(下)
一安心してみていると、尾羽が白い、カモメと思われる鳥が田の上を旋回しているのに出会った。
田上を旋回する鳥
大きさ、尾羽の白さから見てウミネコではない。ユリカモメかな?と思ったが、目の後ろに黒い斑紋がありズグロカモメだと思われた。
ズグロカモメ
降り立ったところで尾羽を再確認すると、黒白の模様があり、短い嘴も黒く、ズグロカモメだと確信した。
用水路ではミコアイサが泳ぎ、近くのブッシュの上にはノスリがいた。
用水路のミコアイサ
ブッシュのノスリ
帰りに巣塔を覗いてみると、2羽が戻って来て営巣していることが確認できた。
巣塔の上の2羽のコウノトリ
天気予報では今日午後は気温が上がるそうである。本格的な春が来るのであろう。着実な春の訪れを予感させる小鳥やコウノトリとの出会いであった。