七尾西湾は海ガモの渡来数の多い所である。仲代達也氏率いる無名塾のある七尾市中島付近にも、毎年多くの種類のカモが渡来する。スズガモを目的として1週間程前、久しぶりに様子を見に行った。
中島付近から和倉を望む
田鶴浜の観察舎周りにはあまりいなかったが、大津川河口付近に着くと、水面に白い鳥が活発に動いているのが見えた。ウミネコだなと思ってよく見ると、何か小さい茶色っぽい鳥が水に潜っているのを追っかけている。
あちこちで潜るミコアイサに
振り回されるウミネコ
小さい鳥はミコアイサのメスで、獲った餌を横取りしようと追っかけているのであった。ただ、複数のミコアイサがあちこちで不規則に潜るので、どのミコアイサからも餌を横取りすることはできないようであった。小魚や小鳥が大きな群れをつくって、その中に紛れ、大きな敵の襲撃から自分を守る行為と似ていて興味深かった。
ミコアイサの群れ
さらに見ると、オスも多数いて10数羽の群れであった。近くには、カンムリカイツブリやキンクロハジロもいた。
カンムリカイツブリ
中島の海には、オナガガモが多数いたが、意外にもヒドリガモなどは少なかった。ハシビロガモやホシハジロ、キンクロハジロもいた。
オナガガモ
ハシビロガモ
ホシハジロ
キンクロハジロ
熊木川には、キンクロハジロが数羽いた。以前スズガモを見たことがあるが今回は見つけられなかった。
熊木川のキンクロハジロ
大津川付近で撮った写真を拡大してチェックしていた時、キンクロハジロの群れの中につがいと思われるスズガモが写っていて、少し安堵した。
スズガモ
少し前になるが、志賀町の海岸では、多くのヒドリガモを見た。
志賀町ののり田のヒドリガモ
河北潟ではコガモ、オカヨシガモ、柴山潟ではヨシガモの写真が撮れた。
コガモ
オカヨシガモ
ヨシガモ
石川県でも場所により渡来するカモの種類に変化がある。