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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

大日川を遡る―ウスバシロチョウ

 4月28日にウスバシロチョウの様子を見に白山市瀬戸付近に行ってみたが、ニリンソウがまだ残っており、ウスバシロチョウが集まるシャクの花は未だであったことを報告した。1週間後くらいにまた来てみようと思い5月2日に再び訪れてみた。白山の雪解けは思ったより早く、大分地肌が見え出していた。

           地肌がはっきりしてきた白山

 瀬戸付近では茂ったコナラの木の枝にホオジロが止まり、電線では相変わらずカワラヒワが鳴いていた。

          茂ったコナラの枝に止まるホオジロ

               電線のカワラヒワ

 去年から目をつけている場所に行くとウスバシロチョウが多く飛んでいるのが見えた。


            羽化したウスバシロチョウ

 メスは羽化したのが新しいと見え緩慢な動きであるがオスは元気いっぱいである。


         シャクの花とウスバシロチョウ

 中には交尾を試みる個体もいた。オス、メスの判別は容易ではないが、交尾しようとする際の姿勢でははっきりと区別がつく。発生数はほぼ例年通りで安心した。
 河内まで戻り、大日川を遡ってみた。ダムの周りも新緑が鮮やかとなり気持ち良いドライブとなったが、道端にはイチリンソウやニリンソウが咲いているだけでめぼしい鳥の姿は見えなかった。ただ1羽だけ後ろ向きであるが猛禽類の写真が撮れた。

           サシバ?と思われる後ろ姿

 自信は無いがサシバのようである。今年はサシバの当たり年のようにも感じる。
 ツキノワグマが爪を立てて皮を剥いだスギ林の中を若干緊張しながら通り抜け麓の布橋に出た。ここは子供の日の頃に梯川の堰の上に鯉のぼりを泳がせることで有名な場所である。

             布橋の鯉のぼり

 報告が遅くなったが今年も元気いっぱい泳いでいた、子供達の健やかな成長を願う。
 更に梯川を下ると、道端にエゴ、アカバナユウゲショウ、ヒメジョオンなどが咲いているのが見え、道路脇の枯枝ではヒヨやカワラヒワが鳴き、初夏の雰囲気であった。

               エゴの花

            アカバナユウゲショウ

              ヒメジョオン


            囀るヒヨドリとカワラヒワ

 家の近くまで帰るとメジロが美しい声で鳴いていた。

               若葉とメジロ

 これから子育てをするのであろう。近くには柚子畑も多いので枝を注意して見ようと思う。メジロの巣作りも楽しみである。

コメント一覧

bbdupstream494
mariaさん
 コメント、ご閲覧有難うございます。ウスバシロチョウは、石川県の1000mくらいまでの小高い山ではごく普通に見られるチョウです。翅の鱗粉が少ないため透き通って見えます。繭を作ってその中で蛹になる変わったチョウです。幼虫はムラサキケマンやキケマンなどを食草とし、杓の花が咲く頃羽化し、成虫は周辺で生活します。風には乗りますがあまり遠くには行かないようです。調査したことはありませんが、西日本の日本海側から東北地方などで見られるようです。四国の山間部でも見たことがあります。愛知県や岐阜県にも当然いるものと推測します。恵那山、猿投山、足助などにはいるのではないでしょうか。
maria
チョウキチサン、こんばんは。
ウスバシロチョウはとてもきれいですね〜!
実際に見たことはありませんが、山地など地域性があるのでしょうか?
白い羽をひろげたお写真が、人の顔のようにも見えてしまいました😅
鳥さんも色々観られて良いですね。
今日は久しぶりに川縁(北へ)を走ってみました。
冬鳥がいなくなり川面は寂しくなりました・・・
kotsunagi567
チョウキチさん、こんにちは。
白山は雪の山から花の山に向かいはじめたようですか。
ウスバシロチョウの画像を拝見しながら、かつて糸魚川のヒスイ峡付近(高浪の池)で、この蝶に出会ったときの感動を思い出しています。ありがとうございました。
bbdupstream494, チョウキチ
washiyさん
 コメントありがとうございます。昔から白山の変化班農事、海事いろいろな活動の目安として利用されてきたようです。今年の雪解けは例年より早く、雪が夏まで持つかどうか心配です。
washiy8
こんにちは・・

白山の山肌の変化で雪融けの進み方を知るのですね・・
鳥・・蝶・・花・・鯉のぼり・・
五月の越の国を垣間見ることが出来ました・・
bbdupstream494, チョウキチ
越後美人さん
 ウスバシロチョウは氷河期の生き残りのチョウのようなものです。体毛が多いのはそのせいかもしれません。また、チョウには珍しく繭を作ってその中で蛹になります。透き通って見えるのは鱗粉が少ないせいです。
 ダイセツ山系にはコマクサを食草とするウスバキチョウが生き残っています。
越後美人
今年は早くに暑い日がありましたね。
白山も雪どけが早かった由、この夏がどれほど暑くなるのかと心配になります。
ウスバシロチョウ、珍しい蝶を見せて頂きました。
翅がステンドグラスのように区切られて、向こうの色が透けて見えていますね。
跳ねは薄いのに、体は毛むくじゃら、面白い蝶ですね。

アカバナユウゲショウは可愛いですね。
名前を教えて頂き有難うございました。
またよろしくお願いいたします(^_-)-☆
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