6月も10日を過ぎて梅雨入りし夏本番に近づきつつある。散歩道ではクリの花の強烈な匂いが鼻につく。
咲き誇るクリの花
花をよく見ると、穂の根元付近にはメシベが既に小さなイガクリになっている。
クリの花
これからはどんどん成長するだろう。柿もまた実をつけた。
柿の実
畑にはジャガイモの花が咲いている。もう収穫も近いのであろう。
ジャガイモの花
水田では何やら動くものがいる。
水田で活動する小さな生き物達
オタマジャクシと、しかとは確認できないがヤゴのようである。付近を探すとアキアカネが羽化し始めていた。
翅も十分には乾いていない羽化したばかりのアキアカネ
そういえば、ツバメやシオカラトンボが稲の近くを飛び、未だ翅の乾ききらないアキアカネを狙っていた。アキアカネにとっては、危険を伴う旅立ちの時である。
稲に摑まる羽化したばかりのアキアカネ
これから捕獲者の目を盗んで安全に森に移動しなければならない。夏を過ごし秋には田に戻って来ることを願うが、秋にはコサメビタキなどが待ち構えている。危険と隣り合わせの一生である。
森近くではモリアオガエルが旅立ちを迎えている。うまく水の中に落ちるか、これもリスクを伴う。
モリアオガエルの卵を包む泡
溜池ではコシアキトンボが羽化を始めた。
コシアキトンボ
コシアキトンボは結構強くヤンマなどとも争う。敵は鳥達であろう。シオヤトンボもいる。
シオヤトンボ
小川にはミヤマカワトンボも見られるようになった。差し迫った敵がいるかどうかは知らない。
ミヤマカワトンボ
湿地ではキイトトンボも出始めた。
キイトトンボ
キイトトンボは危険を避けるように草の間を飛んで移動する。
散歩道には、サトキマダラヒカゲ(?)が見られた。
サトキマダラヒカゲ(?)
鳥と違って、親の保護を受けない両生類の孵化や昆虫の羽化、即ち旅立ちは真の独り立ちであり、食は自分で探し、身の危険は自分で避けなければならない。