オオムラサキは個人的に好きなチョウであり、以前は山梨県迄見に行き自生地を発見したこともある。今年も6月25日に白山麓に出かけてみると、オス3頭を見つけることができた。
梅雨明けの6月29日朝、散歩に出かけようと庭に出ると芝生の上でニイニイゼミがひっくり返っていた。時季外れの暑さにやられたのかと思い触ってみると足を動かし生きている。
庭の草の上のニイニイゼミ
トンボの時のように、また、庭の魔法?のバラの葉に移動して様子を見ていると目を覚まして飛び去った。
バラの葉に止まらせたニイニイゼミ
6月にニイニイゼミを見たのは初めてであった。
オオムラサキは、石川県では準絶滅危惧種に指定されているが実際には全く見ることはできなかった。一昨年、6月末頃、ふとしたことから、白山市の1集落で2,3頭が飛んダリ、休んだりしているのを見つけた。すべてオスであった。昨年思い出してこの時期に行ってみると、ほぼ同じ所でまたオス3頭を見つけることができた。何回か行ってみたがメスは見つからなかった(2021年7月3日)。
今年のオオムラサキ、オス
オスの翅の表は青紫色に輝くが、オスもメスも翅の裏は黄色味を帯びた銀白色であり、翅の裏で雌雄を区別することは難しい。
オスの青紫色
翅裏の黄色味を帯びた銀白色
毎年羽化してくるのにオスだけではおかしい、メスもいるはずである。メスはオスより1週間程度遅れて羽化すると言われている。辺りにはエノキはあるが林ではない。オオムラサキの生活の様子を撮りたいと思い7月3日にも出かけ動画の撮影には成功した。飛翔中の動画から切り出した静止画を贔屓目に見るとメスのようにも見える。
飛翔中のオオムラサキ(動画より切り出し)
たが、数が少ないのとエノキ周辺の観察がうまくできないことで雌雄を区別することは実現していない。
近くでは多くのミドリヒョウモンが見られた。
ミドリヒョウモン
観察に夢中になって林の中に入ると、ニホンザルやアオゲラに出会うこともある。
森で寛ぐニホンザル
枯枝に止まるアオゲラ
石川では、オオムラサキの数は少ないが確実に命を繋いでいる。オオムラサキの強い生命力と生存環境が存在していることは感じている。いずれにしても粘り強く観察してみたい。