小松市は水辺を大事にする町であり、今は悪化した木場潟の水質改善に真剣に取り組んでいる。山合には溜池も多く、トンボの豊富な土地でもある。
私も一つの溜池をフィールドにしており、5月上旬にはヨツボシトンボが見られる(2021年5月29日、6月16日、2022年5月24日)。先日この溜池に行ってみた。水辺の小さな草の葉にはモノサシトンボがいた。
モノサシトンボのペア
モノサシトンボ、オス
水面の上を巡回するコヤマトンボやギンヤンマの隙を盗むかのようにチョウトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボなどが水面から突き出た小枝に止まっているのが見られた。これらのトンボは好みの枝がありそこに止まろうとする。
巡回中のコヤマトンボ
チョウトンボ
ショウジョウトンボ
コシアキトンボ
チョウトンボは動きも緩慢でやや大人しいと見え、最初にお気に入りの枝に居たが、ショウジョウトンボの出現により、その場所を譲っている。
お気に入りの枝に止まるチョウトンボ
ショウジョウトンボに場所を奪われたチョウトンボ
コシアキトンボのメスも大人しそうで、離れた場所に止まっていた。
コシアキトンボ、メス
別の枝では、コシアキトンボのオスが好きな場所に止まっていた。
好みの場所に止まるコシアキトンボ、オス
すると、ショウジョウトンボがちょっかいを出し、コシアキトンボを追い出した。
場所を奪ったショウジョウトンボ
追い出されたコシアキトンボは何とか場所を取り戻そうと、何回もショウジョウトンボにアタックをかけたが、結局果たせず、諦めて別の場所に移動した。
ショウジョウトンボから場所を奪い返そうとするコシアキトンボ
場所を確保したショウジョウトンボ
チョウトンボ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボの三つ巴の椅子取りゲームはショウジョウトンボの勝利で終わった。