「バロック絵画の創始者」カラヴァッジョ(Caravaggio)の絵画
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571年9月28日 - 1610年7月18日)は、イタリアの画家。バロック絵画の創始者の一人。
カラヴァッジョはそれまでの理想的なそれなりの姿で描かれていた聖人を普通の庶民の姿で写実的に描く手法と光と影の強烈な明暗のコントラストを用いて、情動的なダイナミズムを追求している絵画のスタイルがバロック絵画の形成に大きな影響を与えた。
1571年9月28日にカラヴァッジョはミラノで生まれ、1576年には家族とともにベルガモ県のカラヴァッジョ村へと移住した。
1584年にはミラノに戻って、ティツィアーノの弟子シモーネ・ペテルツァーノのもとで4年間絵画を学んでいた。その後、ヴェネツィアを訪れて、ルネサンスの絵画を研究していた。
1592年から1594年にローマでジュゼッペ・チェーザリの工房で助手を務めた。このころ、カラヴァッジョは「果物の皮を剥く少年」と「果物籠を持つ少年 」、「病めるバッカス」を制作した。
1594年から画家として独立し、「女占い師」、「トランプ詐欺師」など名作を制作した。
1600年には出世作「聖マタイの殉教」と「聖マタイの召命」を制作した。これらの絵画は、強い光に照らし出されて、色彩豊かに描かれた人物が立体的に浮き上がり、光と深い陰の明暗を対比によって劇的なシーンをを与えた。それによって大評判となった。
1606年には殺人の罪によってローマから逃げ出した。
1610年7月18日、流浪の果てに37歳の生涯を閉じた。